お腹の皮膚が硬い・・・すると呼吸が浅くなる?!

前傾した姿勢を長時間続けると、嫌でもみぞおち周辺の筋肉が硬化してきてしまいます。張りが強くなってしまっているというだけでしたらまだまだ自然回復の余地ありですが、でもフクチョク筋が全体的にゆるむことができなくなり、みぞおちにしこりができてしまってはすでに横隔膜を上下させる腹式呼吸がし難い状態となっています。

そのようなとき、腹部のマッサージをして腹部表層の筋膜を解放していくと呼吸が楽になります。

呼吸とは息を吸うときには胸を膨らませたり、横隔膜を下へ下げる仕事をします。明らかに力を使って動かしているのです。しかし息を吐くときを観察しますと、自然呼吸の場合なのですが、ちょうど風船の中に空気が入っていたらその空気は風船に穴があいて空気が抜けるときに勝手に外に出ていきます。つまり息を吸うのには努力は必要なのですが、息を吐くときには横隔膜が下におろされた状態や肋骨が開いた状態が勝手にしぼんでいく力を持っていますのでその力により吐かれるので努力は要らないはずです。

しかし腹部の筋肉が硬くなりすぎますと、スムースに息を吐ききることができなくなってしまって体内に排泄されるべき息が溜まってしまいそれをまた使うはめに陥ります。そのようなときには腹部のマッサージをすることが必要になると思います。また、私などでは呼吸法(ヨガや気功法のポーズをするときももちろん)の練習をするときには腹部のマッサージをおこない、時間があるときには前肋骨の上の皮膚をちょっと痛めの整皮テクニックでといていきます。すると、どんなにがんばっていても調子が悪くってうまく呼吸ができなかったのが意外なほどスムースに呼吸が出来るようになります。

それに腹部の皮膚が固くみぞおちがしこっているときにはいくらがんばって丹田のポイントに重心をキープしようとしても不可能に近く、身体は筋肉全体に鎧のような固い筋肉をまとわせる結果となり硬直化の一途をたどるでしょう。その意味でグラウディングはおなかが硬いと難しいです。

お腹の皮膚が固いと自覚できる方、一度腹部の皮膚をマッサージされてはいかがでしょうか。

また、ちなみに腹筋トレーニングを過度の負荷をかけてやりすぎないようにするというのは腹部の皮膚をかためないためにも守るべきでしょう。みぞおちがかたまると肝臓や胆のうが痛んだりとデメリットが多いモノです。