身体の基礎工事が必要なとき---1

”歪体(=骨格レベルで歪みができたからだのこと)”について理解できるとわかりやすくなるかもしれません。これは整体や操体法を学習して頂ければよく出てくる言葉です。

歪体とは、例でいいますと2階建ての一軒家があったとします。
その一軒家が、基礎工事が設計通りに施工されていなければ、
家がしっかりとしている年数が少なく、
地震や家自体の老朽化により歪みが出てきてしまいます。
玄関のドアが開きにくくなったり、2階の床が斜めになったり、
水道の出が悪くなったり、下水の逆流が出たりetc。
そのときにただ単にじゃあ玄関のドアを修繕すればいい、と考える人はいないと思います。
とりあえずのところまずは玄関のドアの修繕を頼んだとしても他の不都合なところにも目が行くはずです。
そしてその各修繕をおこなっても、年数が経てばまたその歪体としての基礎建築がうまくなされていないために不都合な部分が必ずでてきます。

問題はどこにあるのだろうか?
それを始めから考え直さなければならないこともあるんです。

これは鍵を無くしてしまって合鍵を作ればそれで事足りるという問題ではないはずです。
よりトータルで歪体となっている体のことをとらえて、どこがどういう問題となっているのかの問題点を探り、その問題は様々なところに連動して起こっていることに気づく必要があります。
体でいえば脚部が歪みますと骨盤より上の身体に”必ず副産物的な影響”が出ています。
腰椎・胸椎・頚椎のゆがみがロベットブラザーズの脊椎相関関係図の通りに影響が出ています。
その他様々なパターンの歪みがワークが進むにつれて深層部位の筋肉の硬直が発見されるにしたがってでてきます。