自分の中の「ユーザー」から始めようと思う

▼あるときはワークをプロフェッショナルな立場でおこなう、
そして同時にあるときはワークを依頼する側のでもある。

ワークの研究をする際、
自己研鑽で学べる事も多いが、
ワークを依頼する側になって解る事も多い。

そして後者により得たワークを受けた経験の方が、
教えてくれるものの量が多い。
それはワークテクニックの技術的な面ではない。
そのときにワーカーがどのような対応をしてくれたか、という側面。
なにげない一言に疑心暗鬼に。
また信頼感が増したり。
このワークに対しての対価は妥当かどうか、推し量ったり。

ワーカーの立場、経営者の立場それを真っ先に考えると、
力仕事や過労で疲労困憊するあまり安易な妥協を図りたくなるときもある。
努力しても認めて頂けないときもある。
経営的に立ちいけないときもある。
大変な立場に追い込まれている感じがするときに、
自分の立場と他の人との立場とは相いれないものと判断しがちだ。

タルムードを知るユダヤ人は、自分が窮地にあっても、
それを笑い飛ばすジョーク一つで立場を乗り越える術を知っている。

ワーカーの立場をいったん離れてユーザーの立場に心を移しまたもどってくる。
ワーカーであると同時にワークを利用する側であることを思い出せる能力。
それが身につけばすごく感じのいいワーカーに進化できるだろう。