プロスポーツ選手の体を観て(2)

僕なりに、改善すればより中心軸をつかみやすくなるポイントを見つけましたが、
それはその選手のコンディショニングコーチに指摘を受けるでしょう。
不用意な事を伝えてはならないという心遣いがあります。
私の見立ての技術も精密機械のような選手の体には不用意な事を伝えるほど、
スポーツに関して専門知識が少ないというのが実情ですからいたしかたない。TT
スポーツ関連の学校とかで学んでいればなぁ・・・。残念。

僕なりに改善点があるとすれば首、腰部&腹部、下脚。

あげれば、
大腰筋をチェックした際に、内臓の硬さと腰椎の捻転もありました。
腰椎の捻転は腹部・内臓の硬化を産み出します。
改善すれば内臓が今の倍以上柔らかくなり重心を下げます。
すると彼の競技には劇的に大きな「重さ」が乗り始めます。
同時に上半身のふらつきが消え、スタミナが付いてきます。

私もボディワーク中、呼吸をする際に肋骨下部を膨らませないようにし、
横隔膜を大きく下に引き下ろす技(?)を使います。
内臓がより下に押し下げられ、僕の体の重心点が「ぐぐっ!」と落ちます。
「鉛のように重い体」の出来上がり!
この体を作りワークします。(軽い体にする場合もあり必要により使い分けます)
これは自分なりにワークの効果を引き上げた実感がありました。
ですのでその選手にもメリットが生まれるかも・・・と。

下脚は、前脛骨筋の張りが強くて脛骨と腓骨の分離が気になる。
腓骨筋が硬化して腓骨が外側へのずれも。
すると足首の左右への回転がしにくくなる。
足の親指が向いた方が自分の体を移動させる進行方向。
体を進める足親指の進行方向ベクトルと実際に進んでいる進行方向とがずれれば、
上半身がぶれる。
前脛骨筋の硬さ等で足首の左右屈曲率は下げない方がいい。

他いくつか私なりに感じた事がありました。
そのいくつものものが若い選手の体の改善には、
難しいものではないようなところもありました。

紹介して頂いた方が私にプロスポーツ選手の体を観て勉強させて頂く、
ということを趣旨としてセッティングさせていただいたものでした。
とても内容の濃い、刺激を受ける事ができました。

彼のコンディショニングトレーナーが、
今後どのように彼を調整していかれるのかも楽しみ。^^)