インナーマッスルトレーニングの意味と勧め (1)

筋肉群の分け方について。
インナーマッスル】と【アウターマッスル】という分け方がある。

インナーマッスルは、アウターマッスルに対して拮抗して作用する。
アウターマッスルという外側にある筋が動けば、
インナーマッスルという内側にある筋も連動して動く。
そうすることにより関節のずれを防いで動きをバランスよく滑らかにする。

インナーマッスルとアウターマッスルの関係の一例をあげよう。
脚部ふとももの前側の大腿四頭筋(=大腿直筋)が縮めば、
そのふとももの裏側のハムストリング筋を弛緩させる。
するとスムースに股関節より足が動く。
もし大腿直筋が縮んで同時にハムストリング筋も縮めば、
足はフリーズして動けなくなる。
そしてインナーマッスルとアウターマッスルの連動した動きの量に偏りあれば、
股関節はずれを生じる。
関節のずれはその関節を取り巻く筋肉群を硬化させて動きを鈍らせる。

絶妙なインナーマッスルとアウターマッスルの連携が、
骨を境にして動きをメイクする。

つまり精度の高い体のコントロールには、
インナーマッスルとアウターマッスルともに意識して鍛えなければならない。

特にアスリートやダンサーは意識し対応していく必要がある。

だが、それだけではない。
このインナーマッスルを整えていくことは、
体調をも改善していくためのキーだからだ。