ワーク中の足の裏にかかるウエイトコントロール

ワーク中の体の使い方は、ワークのクォリティをあげるために重要だ。

ワーク中踵に重心をかけるか、爪先に重心をかけるかの問題。
ワーカーそれぞれ考え方があるが、僕は項考える。

ベースは【踵:爪先=8:2】

ワークは長時間おこなわれる。
するとあなたは爪先立ちに近い爪先重心で長時間立てるでしょうか?
そうとう疲労するはずです。
2〜3時間連続してワーク、20〜30分してまたワーク。それが続きます。
長時間爪先立ちでワークをすることは、ワーカーとしての寿命を短くする。
同時にその疲労しきった肉体では集中力を欠いてしまい、仕事に支障をきたす。
判断力が鈍るのだ。

踵重心にしましょう。
すると腰が立てられます。
そして骨盤も立てられて、座りがよくなります。
爪先立ちでは腰が反りお腹が前にでてしまい、
ワーカー自身が体を機能的に支えにくくなる。
ワーカーが力(リキ)んでは、
お客様へプレッシャーをかけるときに、
骨折させてしまうような怖い力がかかるのだ。

踵重心でワークをするには、一工夫が必要になる。
体の中心軸をキープした動き方を要求される。
その体の使い方を知れば非常によくコントロールされた体裁きができる。
そのときには踵に8割りの重心がかかる。

武道を志している方でしたらお判りいただけますが、
空手などでの攻防のバランス。
攻撃をするときには爪先側に体重をかけ、
防御をするときには踵側に体重をかけるのです。
それは防御で相手のケリが入ったとき、
爪先重心で体を支えていると体が簡単に倒されるんですね。
それに比べて踵で8割りの重心であれば、
地面によく密着し根が張られています。
攻撃をされても重心を失わず強いんです。

つまり爪先側に常に重心をかけて動きつづけることは、
「攻撃」スタンスを意味します。
攻撃と防御のバランスを考えれば、
攻撃をし続けていく体裁きよりも、
防御をする体裁きの方が疲労の度合いも減ります。

そして最後に簡単な実験です。
踵重心の【踵:爪先=8:2】で立てば、奥歯を食いしばれますが、
爪先重心【爪先:踵=8:2】では奥歯が浮きます。
奥歯が食いしばりやすい姿勢の方が、パワーを無理なく引き出せます。
疲労度が明らかに減少します。

知人のワーカーのワークデモを見るとき、
こんなところもチェックしてます。