肩甲骨周囲の筋肉を解放-呼吸と腕の優雅な動き

肩甲骨にしこり化した筋肉が付着していることが多い。
そしてその筋肉は骨と同じほどの硬度を持つこともある。
デスクワーク等で一定の姿勢で、肩甲骨の周辺の筋肉を緊張状態にキープすれば、
かなりの確率でそうなっているようだ。

すると一般の方には肩甲骨という骨なのか筋肉なのか判断しづらい。
『骨である』としか意識できないことがほとんどだろう。

  • -

数日前デモンストレーションワークをしました。
5年間ハードにバレエをされている方の肩甲骨上の筋肉のしこりのリリースです。
身体全体は仕上がっている方ですから、肩周辺のみをピンポイントで解放できました。

解放するために要した時間は、2.5時間強。

最初に肩甲骨と鎖骨のつながる肩鎖関節や胸骨と鎖骨のつながりの胸鎖関節を、
AKAでリリース。
解放時に利用したテクニックは、カウンターストレインがメイン。
初めは大胸筋や肩甲挙筋その他の太い筋肉群を丹念にリリース。
その筋が緩みだすと隣り合っている筋肉同士の癒着が別れだす。
次第により細い筋肉のしこりを見つけ出し丹念にリリース。
その時点で肩の関節の稼動域は格段に大きくなっている。
筋繊維を一本一本の筋張っているところを見つけ、
それを解放するためのリリースポジションを見つける。
地道な作業です。

それにより起こったメリット。

・腕の優雅な動きが見違えるように美しくなった
・肩が撫で肩に落ちてきた(肩の緊張が抜けたせい)
・呼吸の深さが向上した
・睡眠時の寝息が静かになった(〜いびき防止にもつながるかも)
・首が細く長くよりきれいになった

肩のリリースでバストショットで撮影した写真の仕上がりが、
素敵に変わるものだと驚きました!!

■【ピンポイントに長時間をかけるワークについて】■
肩のリリースに2時間以上の時間を要するというと、
時間がかかり過ぎていると思われるかもしれません。
ですが身体機能をハイレベルに改善するためには、
丁寧に時間をかけリリースした方が結果が良いでしょう。
カウンターストレインやAKAなどの痛みが全くないワークテクニックを選択し、
リリースするので時間がかかります。

注:通常お客様の体の状態を考え全身のワークが優先される場合がほとんど。
最初にピンポイントにこれほどの時間をかけてリリースする機会はありません。
緻密な作業で楽しいワークです^^。