本は『呼吸の秘密』の重点を伝える。
「息を吸うときには腰に力を入れ、
息を吐くときには腹に力を入れる」
気の呼吸には必要だそうだ。
さっそく実践。
息を吸いながら腰に力を入れる。
するとお腹が前に出っ張ってきて、
まさに腹式呼吸の吸気しているような感じ。
息を吐きながら腹に力を入れる。
するとお腹が引っ込んできて、息が吐ける。
普通呼吸よりも呼吸が深く大きい。
だがこの呼吸法を繰り返すと、
腹痛を起こしたり、みぞおちが硬化する。
呼吸が浅く変化していく兆候だ。
要は自滅の道を歩んでいる。
なぜ、本の通りにおこなった呼吸法が誤っていたのか?
太極拳の本を書いている方は、重鎮。
呼吸法をできないわけはない。
どこかで【コミュニケーション・バイアス】が起きている!!
著者と僕との運動認識の違いが出た、認識バイアスか?
伝達メディア(本)の限界、伝達バイアスか?
また両方だろうか。
たいていここでつまづきドロップアウト。
または身体に悪影響の及ぶ呼吸法を繰り返さざるをえない。
-
だが、執念深く手がかりを求め試行錯誤を繰り返す。
そのコミュニケーション・バイアスを乗り越えるたい!
それには多くの勉強と気づきが必要だ。
-
僕なりに考える。
【悪い呼吸法についての観察】
「腰に力を入れる」とき、腰や臀部の筋肉を緊張させていた。
「腹に力を入れる」とき、腹直筋からみぞおちまで緊張させていた。
過度の力みがあったのだ。
【正しい呼吸法についての条件】
正しい腹式呼吸をするときの、達人の呼吸感を観察する。
■腹部で柔軟性の富んだボールが大きくなり小さくなる。
■自然と一体感を実感できる雄大さ。
■息苦しさなし。快適。
よって呼吸するときに力みを感じた時点で、
柔らかいボールとはかけ離れた呼吸。
明らかに間違えを犯していた。
【そこで『力』の意味の解釈のミスの補正へ】
教則本は僕に『力め!』とはいってない。
『目的部分の深層筋にパワーを充填してね』と解釈を変える。
呼吸のときに腰や腹の筋の緊張は、【表層筋】が力んでいた。
だが意念(イメージ力)を大切にする太極拳は、
【深層筋】を使いこなすことが真骨頂の武術。
ならば腹式呼吸も【深層筋】を活かすことと心得れば良い。
【深層筋】を活かした動きは力みはない。