肺が弱ければ姿勢がゆがむ?-2

肺は気質的変調を来たし肺炎や肺がんなどにならなければ、
機能が抑制されていてもかまってもらえません。
心臓が弱っているといわれると「びくっ」とするが、
肺が弱っているといわれても「それで?」というリアクション。
心臓の動的なイメージと肺の静的なイメージ。
心臓は止まられると困るが、
肺が運動しているわけじゃないし止まるようなものでもない。

肺機能の改善を望む方は少ない。
残念なことです。

ボディチェックで、
肺の働きがどのようなものか調べます。
多くの方がそのときにひっかかります。
胸骨と肋骨が交わる胸肋関節や胸椎2〜10あたりを軽く押されただけで、
針でつつかれた痛みを感じる人が多いのに。
大胸筋が固まっていたり、
肩鎖関節の真下に大きなしこりをもっていたり、
肩甲骨がはがせなかったり、
肋骨の並びが著しくゆがんだ状態であったり。

スポーツ能力を向上させるためにきただけだから、
別に体の弱いところはないとおっしゃる方も、
しっかりひっかかられることがほとんど。

アレルギー性疾患をもたれている方は、
この肺機能を向上させて胸腺の働きを向上させること。
それが達成されていないとき、
何らかのことでいったん改善されても
再びなってしまうことが多いと聞きます。

でもそのボディチェックなどで自分の状態が把握することができた方は、
脳に自分の体の状況を的確にインプットして更正するチャンスがもてます。
自分の状況を正確に脳が把握したときに、
実は脳がその違和感ある部分を修正するよう、
『意識力』を使い血流量をそちらに多く向けます。
自分の体をボディチェックで、
よい面も悪い面もできるだけ正確に知ること、
それだけでもよいでしょうというわけがここにあります。

ですがそのようなことを知る方々は一握りです。

肺が弱ければ姿勢がゆがむ、
この表現には少し異論はあるものの、
姿勢がよくなれれば肺が強くなるのは確実。

その意味でも肺の重要性をお伝えする
書籍『体をゆるめるとどんどん元気になる!』は
よい気づきを与えてくれる本といえるでしょう。