仙骨と腸骨の関節について--(3)

★O脚や腰が沿っている場合。
耳状面の接地面形状は地面に平行に近い状況で『一字状』に接触
接地面積は理想状態より【中】〜【小】。
お体の状態により開きがでてくる。
その各人の状態は一様ではない。

気をつけなければいけないのが姿勢を整えるチャンスがなく、
長年にわたり多くの負担を腰部、臀部、脚部にかけ続けたとき。

関節面が正常な姿勢を取り続けた方と多少違いが出て、
未成形なことがあると聞きます。
細かいことですが関節面も未使用状態が続くと変質するようです。
よく使われている関節面は常にその関節面に刺激を受け、
関節間の軟骨状態や関節包(線維膜・滑液膜)や関節液の量などが
適正なコンディションをたもてます。
未使用状態が続くと筋肉が萎えるように関節部も萎えるもよう。
たいていが気になるほどではないそうですが、
繊細な方には関節面の違和感を感じられるかもしれません。

骨盤形状が悪く耳状面のかみ合いが悪いとき。
たとえば上下の振動にもろい。
L字型で支えるか一字型で支えるかの違いからきてしまう。
このL字型の耳状面。
これが繊細なコアの動きを可能にし、
日々の運動効率に段違いの差を生み出す。

関節の接地面が狭い範囲であたり強い圧がかかる。
すると容易に接触面を離し、ずらし、体勢を変えることができない。

同時に強すぎる接触は耳状面の粗い面のストッパー部分を、
削り取っている。
物理的な削り取られですからかなり手痛い。
これは老後に骨再生力が落ちたときに特に響きます。
はやくからの姿勢を正していれば、
『骨盤レベルでの老後対策』にもなるわけです。

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何を隠そう私が体を見せていただいて、
「おぉぉ。これはすばらしい」と感動した方のボディは
コアが自在に制御なされていた。

あたかも別の生き物がそこに宿るような緻密な動き。
「だからこの体なんだなぁ・・・」
と勉強させていただいたことがあります。

ここに腿(ふともも)を活かし全身を従わせる秘密があるような気がします。