体の左右のバランスを分ける。バランスレッスン--1

軸足を設けないようにすること。
これは足の左右の長さをそろえる条件です。

立っているとき。
右足と左足にかかる自重量は?
右足に傾いていますか?
左足に傾いていますか?

軸足の方が普段使われている。
使用頻度が高い。
それは軸足を持てばそちらの筋肉が筋肉負荷が大きく、
筋肉の太さが太くなることを示す。

筋肉の太さが片側の足が強くなり、
立ったり歩いたりするとどうなるか。
立つときの体を支える刺激や歩くときの運動刺激が与えられる。
それにより太い筋肉を持つ側が、細い筋肉側よりも強い仕事ができる。
強い仕事をしてくれる半面、
大きな仕事をする軸足側は筋収縮が大きくなる。
『筋肉は縮むことで力を発揮する』からです。

これで脚長差などの代表的な体内バランスが崩れてしまう。
右足を軸にしていると、
右足が短くなる。
右側の大腿直筋の力により右骨盤前部が下に引き下げられるためです。

立っているときに右足に体重がかかりすぎているときは、
左足にもその体重負担を分けてあげる。
だが無理やり左足重心にすると、
脊椎の側わんパターンがもうひとつふえることがあります。

ごくゆっくりと右足の体重を左足にかけて、
振り子のようにまた軽く右足に少し体重を乗せる。
それを数度繰り返して行います。

『静かに体が流体的に揺れる』動きをとる場合、
関節のはまりが静かに強まります。

たとえば股関節が緩んでくれたり、
膝関節が緩んできたりします。
関節が緩んできますとその関節に関連している筋肉が同時に緩みだす。
左右に重心を振り子移動させるやり方は、
その筋肉の緩みだす作用により、
軸足を少しずつ手放そうとする操作です。
脊椎にかかる負担が少ないのでお勧め。

そしてなれてくると右足と左足の真ん中から、
見えない軸足が実感できるようになる。
これは個人のイメージによって描かれたものかもしれないが、
この見えない軸足を創造するために、
左右の足があるのではないかと思う。

足が柔らかく長距離歩いても疲れ知らずの方は、
この見えない軸足を持つことが多い。