ボディワークの構造力学的な見つめ方

構造力学の書籍より、

『安定した構造物とは』

■構造物として成立しない不安定構造
下記の条件のどれか1つでも満たしていないものを不安定構造という
(1)上下に移動しない(垂直方向のバランスが取れている)
(2)左右に移動しない(水平方向のバランスが取れている)
(3)回転しない(力のモーメントのバランスが取れている)

【不安定構造物の例】<<支持応力が不足して構造物がずれていく>>
→<<構造物がどんどん傾いて、形が変わっていく>>

この例の図を観てみると解りやすい。

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大地からの反力をうけとる。
下から上に構造物を支える力のことです。
この反力はもっとも効率よく身体を支える。
この大地からの反力を活かすとき、
身体の骨格構造が最大級活かされている。
だから疲れず強い。

そして前後左右斜めからの支持応力の不足分を、
反力で補助して安定させます。
これが筋肉をしこり化する力を持っています。
この力をどう見て取るか。
そして前後左右斜めからの支持応力の不足分をどう処理するか。
その力学的計算式を見つめることです。

一般の構造物であれば支持応力不足を反力で補い支えれば安定する。
不安定構造物の一部を変えれば安定構造物になる。

ボディワークで観るところは、
いかにして安定構造体にしていくかです。
そのため知恵を絞ることです。

そしてグラウンディングという、
【地面からの反力】を最大限活かすすべを模索していきます。

シンプルに考えればこれだけのものなのかもしれません。