子供のからだへのワークテクニックをするときの注意

子供のワークの場合。

一般的には7歳くらいまで骨が固まっておりませんから、
ワークの手技でも『直説法や間接法』の利用には注意が必要。
テクニックの作用が強すぎることにより、
かえって骨格を整えるのではなく
過分な刺激や圧によりずらされる結果になる恐れがあるからです。

一般的に、7歳くらいまでには骨が大人の状態に固まり始めるといいます。
たとえば仙骨の仙椎は子供の頃はまだ癒合しておらずひとつひとつ動きます。
大人になれば癒合してまるで一体の骨のように固まります。
頭蓋骨の縫合部分かみ合いなども同様です。
それらを実際にチェックしてみて8歳だから大丈夫という年齢を信じて、
強めのテクニックを利用すれば後々その影響が尾を引くこととなります。
外圧により容易にずらされてしまい体の重要な骨格形成時に影響するのです。
ずれたまま固まるという結果だけは避けたい。

また施術で過度な外圧を掛けられてずれた場合のずれを取り除くのは、
自然に体がゆがんだもの以上に取り除くことが困難です。
一生取り除けない箇所も頭蓋骨の中にあります。
要注意です。

その意味でいいますと大人と骨格が固まっていない子供とのワークは、
見立ては同様でありますが対応方法は大きく異なってくるわけです。

子供の場合には骨格を大きくずらす方法や強い急激な圧などをかけません。
たいていが関節調整の場合などは『弱めの持続圧』をかけることにします。
子供の場合、一般的には骨格筋は大人ほど固くありません。
ですからこの弱めの持続圧でもケア効果を実感できます。
体の状態を把握した上で圧をかける方向性や量はシビアです。

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余談ですが。

今日NHKの教育テレビを何気なく観ていたら。
『こどものうつ』というタイトルがありまして。
ついつい観てしまいました。

大人の世界もなかなか大変な時代です。
それは子供の世界にも影響を与えるのです。
「学校に行けない」「体が疲れすぎて・・・」
などの悩みを抱えていて大変なことです。

登校拒否として捉えられてきたが、
今後は鬱という病名が与えられることもあるかもしれません。

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心身のバランスを保ちタフに生きるための術を得ること。
おそらくライフスタイルの根底から、
改善していかなければならないのでしょう。

『セルフコーチング』などの自己管理教科を、
学校で取り入れてみればいいのにと思うこのごろです。