内臓のコンディションとコア---1

内臓マニュピレーション(内臓マッサージ)をするにあたって。

専門書やそれに準じた書籍は数冊出版されています。
ですが一般向けに解りやすい書籍は比較的少ないように感じます。
ホームページで内臓マッサージのやり方を紹介したページはないか探しました。
やり方が一般の方にも十分把握できて、
なおかつ危険性がないかというものを探しました。
するとその内臓マッサージをイラスト入りで紹介しているページは少なく、
実際に解説ページを読みトライしてみようと思えるものはありませんでした。

これは同時に一般の方が内臓マッサージの意識が希薄であることを意味しています。
経絡や他のマッサージについての意識とは比べ物にならないほどです。

近来『コア』という体の中心が叫ばれています。
とりもなおさずコアとは内臓部に位置します。
たとえば脚部大腰筋はコアとして扱われる筋肉のひとつ。
肋骨12番・腰椎1〜5番に付着しソケイ靭帯前を通り大腿骨の(そけい部すぐしたの)内側に付着している。
脚部大腰筋は内臓部分内部を通る筋肉ですから、
内臓のコンディションが良好かどうかが、
コアの筋肉である大腰筋を活きるかどうか影響します。

コアが大切と叫ばれていますが、
残念ながらコアが納まる内臓部分のコンディションまでは言及されません。
コアを活かすためには小腸大腸などの内臓の状態が、
十分柔らかく緩まなければなりません。
コアの大腰筋がいきなり鍛えられることで、
小腸深部が既に硬化したしこり・石と同じほどの硬さとなっていれば、
コアを不用意に鍛えすぎれば内臓を傷つけるリスクがあります。
それにより強い便秘になったり下痢を起こすこともある。
それ以上のリスクも考えられます。

ですからボディチェックをさせていただいて、
内臓深部に大きなしこりを見つけたときには、
遠巻きに激しい運動は控えておいたほうがいいと勧めます。

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