体のコアについて

IDA P. ROLF著の『ロルフィング』(洋書)のテキスト観る。
するとふんだんな体の姿勢分析写真に筋肉が骨に付着している部分の図。
この2点に気付く人は多いだろう。

前者の姿勢のずれが起こっている写真などは一般の方にもわかりやすい。
観ていて納得できるところが多い。
それに対して後者の骨へ筋肉が付着している部分を表すイラストは、
それほど重要視してみることはないであろう。
だが筋膜の解放を意図するワークをするものは、
姿勢分析は当然必要なことでありますが、
それ以上に後者のイラストを食い入るように観ます。

筋膜を解放するワーカーにとっては『宝の地図』が、
そこに書いてあるからです。
筋肉の一本一本の硬さを読み取り、
そしてケアをする。
そのなかの目の付け所として筋肉が骨へ付着している点があるからです。
付着点の癒着が進んでいるときにはその付着点の癒着を解放を優先します。
するとその筋肉の全体が緩みだし、
その様相が見え出してくるのです。

そして重要な付着点部分は健康関連の一般の方々向けの書籍には、
どこにもかいておりません!
不用意にアプローチしていただきたくはないところだからということもあるからです。
ですが私がワークをお伝えしたマッサージ業を営まれている方々の中にも、
その基本的でありたいせつな付着点のアプローチについて認識していない。
そういうこともあります。
IDA P. ROLF著の『ロルフィング』(洋書)を要チェックです!
読み解かなければ、この本をざっと見ていても何いってるか解りませんが、
耳を澄まして読めば(?)テクニック自体は紹介されていないが、
筋膜リリースの基礎理解を大いに助けてくれていることに気付くはずです。

解剖学の学び方も、
医学生とは異なるかもしれませんね。

ポイントとなる箇所は骨へ筋肉が付着している部分以外にもあります。
同じ解剖学の本を見ていても、
書籍の中の文字やイラストが浮かび上がってくる情報は異なるようです。
ワークをする人は、
宝の地図としての記号が解剖図等に書き込まれていて、
それを解読することができるように訓練していきます。
宝の地図の上に書かれている暗号の解読をする読解力が必要です。

それが一般の方には解りにくいところです。
でもその暗号の一端を知ってぴんとくると、
人の体がとても興味深く思えてくるものなのです。