ボディワークは心・脳に意識を深める定めかも


フロイトの異端の弟子、ライヒの心身相互作用に着目した療法は、
今日の心身医学やボディワークの始まりとされているそうです。

ライヒは精神的なストレスが筋肉に影響を及ぼすことを突き止めていました。
精神的なストレスによって固められた筋肉を、
『筋肉の鎧』と呼んでいました。

社会的なストレス・親からの影響・トラウマ・他、
いくつものストレスが科せられている。

精神的ストレスが加えられると筋肉の力が入らなくなります。

単純な実験です。
過去あった自分の大きな失敗をして恥ずかしかったときのことを、
頭いっぱいに思い出しているとき。
そのときに筋力テストをすると、
通常の値よりもずっと低い筋力しか測定できません。
筋肉が精神的なストレスにより弱化されてしまう。
それにより関節がずれるよう緩められていく。
するとその関節のずれを補うように表層の筋肉をガチッと固めて使う。
ちょうど自前のサポーターを作り出すことで、
関節のずれを補正させるように働くのです。

感情が波立つときに、
筋力が弱化して関節が全体ずれ、
それを補うために表層の筋肉を固める。
するとその固められた筋肉の様相が、
脳に対して「今、肉体は緊張状態にある」という認識と同時に、
この緊張状態は精神がストレスを受けたときにも起こると判断。

それにより常に脳と筋肉が相互にストレスを受けたり与えたり。
キャッチボールが始められる。
キャッチボールには大きなエネルギーロスを余儀なくされる。

一日寝て100%回復するとする。
その過去のストレスやトラウマの緊張のキャッチボールにより、
100%の回復まで到らなかった。

  • 50%で50%のみの回復だった。

すると50%分の貯金しかない。
キャッチボールを終了させたいところです。

そうすればあと50%の資金を追加して一日を過ごせるのです。

では筋肉の緊張を解くことで、
脳と筋肉の緊張のキャッチボールをやめればいいではないか?
というアイデアを持ったのがライヒでした。
そのアイデアに基づき筋肉を解く実践をし実績もある。
当時としては異端の心理学者です。
精神科医として極めて優秀な評価を受けていました。
(晩年のフロイトからは破門同然だったけどね。^^1)

彼から心(脳)と筋肉との係わりを証明するボディワークの遺伝子が生まれた。
ワーカーは心(脳)に意識をより深める定めなのだと感じる。