やる気がでる筋肉のONとOFF


身体の中でやる気や欲望などの気持ちを膨らますカギがあります。


一つに筋肉を動かすことがあります。
特に咬筋と大腿直筋
二つの筋肉は特に強い影響が有るのです。
すると脳にやる気を膨らませるホルモンが出てくる。


咬筋および大腿直筋が動くことでやる気ホルモンを排出する働きかけがあります。


それは次のような脳内での流れです。
(1)A10神経へ情報が届く。
(2)そして脳幹へ。
(3)そして視床下部へ。
するとTRH(甲状腺刺激放出ホルモン)が分泌されます。
やる気や欲望を膨らませる『やる気ホルモン』とよばれるTRH


散歩して大腿直筋を動かしたり、
食事をして顎を使うとやる気が出るのは、
このホルモンが脳内で分泌されるためです。

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したがって
『散歩するようにしよう』
『よく噛んで食事をしよう』
というアドバイスされるわけです。

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ただここで観察しなければならないことがあります。
上記のアドバイスが誰にでも適用してよいかどうか?
です。


【咬筋】について。
すでに顎関節が硬化して咬筋の左右が整っていない。
顎が曲がっている。(左側咬筋が固まっている人が多い)
顎関節症として受診中の人もいる。


【大腿直筋】について。
大腿直筋がすでに固く盛り上がっている人も多い。
正しい歩き方ができなければ柔らかい大腿直筋を維持することはできません。
今の多くの日本人の歩き方は足をあげる際、膝が曲がります。
この歩き方では大腿直筋硬化は避けられませんから。



咬筋や大腿直筋が慢性的に硬化している方々は多くおられます。
すでに筋肉が硬化していて刺激を受けていてやる気ホルモンが出ているはずでは?
本人が気付かなくても咬筋・大腿直筋が硬くなればTRHがでてしまう。
そうなれば常に【やる気ホルモンの発動】状態になっているのです。


すると『いつもやる気がある人』と呼ばれてしまいそうですよね。
ですがそうは問屋が卸しません。--1


やる気ホルモンが出ても、
走り続ける体力や精神的エネルギーは有限資源。


本来は筋肉によるやる気ホルモンの刺激は、
ONとOFFのスイッチを切り換える。
それによりやる気を持つときとほっと休息をとる。
それが交互に訪れる。
効率よくエネルギーをやり繰りできる訳です。
溜めることと使うことのメリハリが重要です。


このスイッチが常にONであれば常にヒートアップ状態。
体内に有る有限のエネルギーを枯渇させる。


本当に集中すべきときに、
エネルギーの残りは少ない。
心のやる気があっても身体がやる気にはならない。
すると結果が思わしくなくなります。

      1. +


私の仮説ですが、(だから参考までに^^1)
常にTRHのスイッチをONにしているとどうなるか。
たとえば常に一定の刺激を脳に与え続けられる場合。
その情報を脳がフィルタリングするときがあります。
情報をカットしたり弱化させるのです。


常に加えられる脳刺激は慢性化した刺激。
目新しい刺激に対しては注意を向けるが、
慢性化した刺激はあまり注視しない。
痛みのフィルタリングなどはその例。
それと同様な性質を持っていると仮定すれば、
咬筋や大腿直筋からの慢性的な刺激はフィルタリングされる。
そのフィルタリングが強ければやる気を起こさせたり、
生きるための欲望をかきたてるゴーサインが受け取れなくなる。


そうすることで常にやる気でっぱなしで
エネルギーの枯渇させることを防ぐのだろうか。
これは生きるための対抗措置なのかもしれない。

      1. +


咬筋・大腿直筋のON-OFFのスイッチ機能。
この仕組みを理解して現状の自分を把握する。
またはワーカーなどの専門知識があるものに、
状態の判断を依頼してみる。
もし問題があれば固まった筋肉を解放するなどの対応をする。
日々咬筋と大腿直筋を軽くさすることもいいでしょうね。


咬筋や大腿直筋。
この二つの筋肉を硬化させない方法を習得する。
このノウハウを得るため私もいろいろと研究してきました。
知れば知るほどかなり奥が深いものなのです。


やる気ホルモンを絶妙に発揮させて人生を充実させる。
身体本来の力を呼び覚ますきっかけにもなるはずです。