頭蓋仙骨治療と脳の自然治癒力発揮の説明

なぜ脳をうまく使えるようになると良いよ〜という説明の際、
頭蓋仙骨治療をおこなったか?


それには狙いがあります。



頭蓋骨は呼吸のリズムとともに動きます。
頭蓋骨をよくみると縫合部分という、
ギザギザした分け目があります。
その分け目を境にして、
側頭骨や頭頂骨や後頭骨その他などのパーツが組合わさっている。
その組合わさり方が絶妙です。
そして呼吸をするたびに、
その緩衝部分の境目が動くのです。


ちょっと頭蓋骨部分を触ってみると、
他の手や足のような関節があるような動きなど感じられない。
あたかもヘルメットをかぶっているように感じるでしょう。
ですがこの縫合部分が、
いわゆる頭蓋骨の手足の関節とも似た関節のようなもの。
そうイメージしてください。


それが頭蓋骨の動きが制限を受けているときがあります。
その頭蓋骨のパーツが縫合部分が突っかかり動けないなどです。
するといくつかの支障が出てきます。
・箇所の真下の脳は圧迫を受ける(血液が入りにくくなる)
・脳脊髄液の流れが抑制される
・脳の緊張状態を生む(脳波がα波になりにくい-寝つけないし落ち着かない)
など。


私などはリラックスして集中力のある健康体の方かどうか、
脳脊髄液が順調に体の末端まできているかどうかで推し量ります。
あまり知られてはいないものですけど、
脳内で生成された脳脊髄液は、
頭蓋骨の伸び縮みにより体全身に配送されます。
重要な神経に対して栄養分を送る重要なシステムです。


神経が十分に活きていれば、
鋭敏に体の不調をチェックして自然治癒力を発揮できます。
逆にこの脳脊髄液が配送できない体の状態では、
体の中に発生している不調原因を見過ごす恐れがある。
その差は大きいのです。


それを改善するツールの一つが頭蓋仙骨治療です。

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頭蓋仙骨治療にはもう一つ役割があります。


脳波の安定効果があります。
α波やΘ波などの深いリラックスした脳波が出せる。
そのとき学習したことは忘れにくい。
同時にアイデアが閃きやすい。
つまり理解の強化と深度を深めてくれる。
この作用に目をつけたのです。


脳の働きを理解していただく心の準備が説明です。
別に奇をてらったものではありません。
先生から教わったことや、
自分で関連本を何冊も読んだ成果をお話しすることですから。
聞いてみると
『なるほど、そんな見方もありますね』。
という内容。


その理解を自ら深めてくれれば、
自然治癒力を向上させる心の準備』ができるのでは?
と思いました。


だが人から聞いた話はその場所ではなるほどと納得するが、
すぐ忘れます。^^1
現代人はいろいろと忙しいですからね。
身につかないんですね。


忘れられては私の狙いどおりにはなりません。
覚えてもらい意識を深めてもらいたかった。


そこで頭蓋仙骨治療のときに側頭骨の減圧をした際、
自分でも頭蓋骨が伸び縮みすることを確認してもらいました。
最初はわかりづらそうだったので、
僕が手を持って「このリズムで動いてますよ」と誘導。
分かりにくいときは1〜2mm動いているというイメージを思い描き、
観察するといいでしょう。
もともと人間の手は精密加工の職人さんなど、
ミクロ単位の誤差も感じ取れるほど繊細なツール。
練習すればだれだって頭蓋骨の動きはわかります。


そして側頭骨の減圧の仕方を覚えてもらいました。
それから1週間、1日3分間、5回。
自分で側頭骨の減圧をしてもらいました。
ポイントなのですが、
その際に私が説明したことの記憶を呼び覚ましてもらいました。
そして体の観察を2-3していただきました。
記憶の想起による定着、
および観察による理解の深化ですね。



その最中、私が頭蓋仙骨治療をしていたときのモードに、
入ることができたといいます。
すぐ肩の力が抜け気分がよくなるそうです。


以上です。


その結果
『数年間気になっていたとある患部がいつのまにか改善した』
につながったのかもしれません。


頭蓋仙骨治療と説明の同時進行について。


同業者の方には効果が出ても、
まだ一般の方には太刀打ちできないかもしれません。


「お話を聞き、ずいぶん変化を実感できた」
という方法の可能性をステップアップさせる目論見でした。