すべてを自分の責任として主導権を握ること

斎藤一人氏の講演テープを聞いて。


すべての物事は自分の責任と思いなさい』という言葉が印象に残った。


すべての失敗や苦労。
ひっくるめて自分のものと受け止めること。
そういうメッセージです。

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他人に幾ばくかの責任があり、
相手に責任を迫ることもある。
するとかなり楽。


なぜ楽かというと、
自分の責任を振り返ることもなく、
相手に動けと期待する事ができる。
それが社会に対してか、
政治に対してか、
所属する団体に対してか。


ただ相手に責任を訴えることができればまだいい。
ですが黙っていなければならないことも多かったのです。
心の中で『期待通り動いてくれるといいのだがな』、
と切望する。
声にならない声です。


だが相手に期待をしても、
相手は私の都合どうりに動くことはあまりない。
あれば『ありがたいこと』、
なければ当然。。。


この時点で「相手がその問題の全主導権」を握っている。
それが解決できるかどうかは人任せ(運任せ)。
『自分の成長』に貢献する要素がない。


すると『自信力』が弱まる。
問題を見つめる目が冷やかになる。
応援口調の「ついてる!ついてる!」、
とは思えなくなってくる。

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よくよくその問題の責任や失敗を考えてみる。
すると自分の責任に関わる部分を見つけることができる。


『すべては自分の責任』と考えれば、
自らが責任を感じ取る感受性が高まる。
すると見つける事ができるものだ。


大小の責任があるだろう。
それをかき改善する方がいい。
結果的にその方がパワフルな問題解決が期待できる。


この時は問題解決の主導権は自分にある。
問題に取り組む姿勢。
そして問題を改善すればするだけ問題がなくなり、
希望の光が見えてくる。
その手応え・成果が感じ取れる。


些細な改善でもしないよりはした方がいいんだよ。
だってそうすると問題の本質も見えてくるから。
ということ。


それが『自信力』を強めてくれる。
自分が動けば問題解決につながる。
自分に期待した方が、
相手に期待するより賢い。
という思考を受け入れられるようになります。

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自分の責任と物事を捉えて主導権を握ることは、
『自分の能力を目覚めさせる起爆剤』になります。


他のものの責任に転化することで、
自分の能力が目覚めないことが多いからです。
埋蔵金も掘り出さなければ価値がありません。


それに相手に問題の所在がごまかされる苦い経験ありませんか?
テレビを見ていても日頃この苦行を感じるはずです。


『すべての物事は自分の責任と思いなさいよ』とは、
相手に権限を委譲してしまうことは、
結局は自分のためになりはしません。


そういうことに「気づいてくださいね」
ということでしょう。

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体の問題について考えてみると。


体について自分の責任を考えてみる。
体はパソコンやテレビのように
壊れたら捨てることはできない。
壊さないよう大切に使う。
最悪、廃棄するほどは壊さないよう先手を打つ。
自分自身の責任です。


今の情報化時代。
健康知識はみなさん持っています。
知識を実践する必要性を理解しています。


ただ知識があっても実践しなければ、
10年後の体に申し訳ないことになる。
そういう考えをもつことも大切です。


たいていの人間、
加齢すれば体が弱るのですから。
それも頭に入れて計算をします。


自分で生活習慣により起きたものは、
自分が生活習慣や悪癖を直せば良いのです。
他の人に治していただける事もありますが、
同様の生活習慣を改善しなければまたなる。
自分の責任だと痛感した方のほうが、
多くのことをそこから学べます。


日頃の立ち姿勢もそうです。
仕事中の座り方もそう。
歩き方もそう。


体が結果的につらい状態になっているとしても、
それは自分の責任。
そう割り切れるものは体の責任感が人一倍強い人です。


この姿勢が自分の健康の主導権を、
握り直す機会を与えてくれます。


同じつらい状態にならないために、
なぜそうなったのかを考えてみる。
同じことが二度と起こらないよう学習する。


お金でも健康でも失ったときにはじめて、
人はそのものの大きさに気づくそうです。
問題に真剣に立ち向かえるチャンスです。

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斎藤一人氏の、
「すべての問題はあなたの責任なんですよ」ということば。


苦言と受け取れば間違いです。
誤解を受けやすいところです。
自責の念を持てと諭しません。


後ろ向きに自責の念を持つと、
一円も徳(得)にならない。


暗い顔して「これ買って」といわれても、
お客様は寄りついてきませんよね。


過去の起こった事やしてきた事は、
今となっては都合よく解釈できる。


自分を応援し自分の機嫌をとることを信条とするなら、
これからがよりよくなれるよう過去を解釈すれば良い。
そんな明るい顔の商売人にお客様は近づいてくる。


「自責の念を強めさせ暗くさせるだけの占い師は、
いいものじゃないんだよね。
聞いていて気分が悪くなってくる」
という言葉につながります。


ビジネスのサバイバルに勝ち抜いてきた、
商人の合理的な考え方にはうなずかせる力がありますよね。