削られた『対応症例』

ある鍼灸免許をお持ちの先生からお伺いした話。


画期的な施術方法があり、
それにより重い症状を患った子供が改善の経過をたどった。
その経過があまりにも順調。
かえって両親がその成果をいぶかしく感じ、
弁護士を代理人に立てて施術の依頼契約を差し止めるという出来事があった。


通常、両親としてみればわが子の症状が軽減し喜びを覚える事でしょう。
その施術を受け入れてさらなる改善を期待したいはず。


ですがその逆の行動を取ってしまわれました。


その施術をおこなわれた先生は、
「もう少し時間をいただければ、
もっとお子さまの体が改善するだろうに・・・」
と大変悔しそう。

      • -


上記の両親の目に映った映像は、
少なからずそんなばかな・・・という、
狐につままれてような感覚だったはず。


そして得体の知れない施術は危険だと、
本能的に感じられた上の判断でしょう。
お気持ちよく分かります。


僕も得体の知れない原理原則が納得いかなければ遠ざかります。
そのような自動プログラムを頭に仕込んでおります。


ただお話に出てきた施術をなされている方は、
日本では珍しい先鋭的なアメリカの施術手法を取り入れているまじめな先生。


勤勉な学習と経験により培われた成果により、
子供の症状が改善したようなのです。
滅多におられない先生です。


アプライドキネシオロジーをかじったものは、
利用された施術の原理原則の一部を知っており、
「もったいない!!」と私も含めて叫びます。


施術した先生の残念な顔が目に浮かぶのです。


この先生は多少なりとも懲りてしまい、
せっかく習得なされた施術が活かされる道が狭まりました。
先生のホームページの対応症例などはごくごく控えめに修正され、
結局は今回の子供と同じ症状の方々からアクセスがなくなります。


その先生のホームページを拝見すると、
PRが控えめに削られて』いました。


大々的にPRをする先生、
控えめにPRをする先生。


それだけでは優劣を推し量れません。
ですが控えめなPRをする先生の中に、
自分の思いや願いが表せないで嘆いている方もおられるのです。

      • -


昨今。
怪しい薬を売りつけているものがワイドショーを賑わしています。


巡りめぐって、
また先生の対応症例が削られていきそうです。



言葉にできない悲しみを感じます。


信じるに足る先生もおられます。
そのことだけは信じてください