筋膜マッサージと関節技のウエイトの工夫が命

ボディワイズの現在の筋膜マッサージと関節技のウエイトの考え方について。


筋膜マッサージ。
簡単にできるような芸当ではありません。
筋肉の筋繊維の流れや、
筋膜が重なり癒着しやすいポイントを押さえなければ効果が少なくなります。
解く手順を無理解ならば全身バランスが崩れます。
マッサージは外圧を体にかけるというアプローチ。
『外圧』自体、事の大小はともあれストレスです。
これが前提。


ですが私の場合ですが整体(オステオパシー技術を含む)を行うのみよりも、
筋膜マッサージの併用が効果を飛躍させることに気づきそちらに傾倒した。
筋膜マッサージを利用するウエイトがかなり多くなっていました。。。


私的にある先生に師事して筋膜マッサージ系の
レーニングやレクチャーを受けました。
その後、研究をし続けました。


ですが不思議なものですね。


また整体的な関節をリリースする技に次第にウエイトが戻っていきました。
^-^)


関節がずれておれば人間は筋力を効率的に発揮できない。
からくり人形の歯車がはずれて動力の伝導性が悪化する。
そのようなイメージですね。


そればかりかずれた関節を挟んで筋力を発揮し過ぎると、
腱が伸びたり傷ついたりする。
パツパツに引き延ばされている破裂する前の風船のようなものだからです。


それを避けるために筋肉の出力が忌憚に押さえられるんです。
このような筋肉は常に張りが強くて緊張を弱められません。


すると右側の膝や股関節が大きくずれていれば、
そちら側の筋出力が弱化する。
右側より左側の膝や股関節の関節のずれが少ない。
ならば左側の方が筋出力が自然に右側よりも強い。
これでは前向きに歩くときも不都合ですよね。


右のタイヤは回りが悪くて左のタイヤは回りがいい。
そんなことが人の体の中で起こっているのです。
これを関節技で関節のずれを減少させる。


筋膜マッサージでリリースする量を減少させることができる。
まぁ、もちろん筋膜マッサージは絶対手放せないものですが。^-^;


人により関節技と筋膜マッサージのウエイトを適宜変えてみる。


スポーツ選手では6:4とか8:2とか。
何らかの症状をもたれているかたは5:5とか4:6とか。
他の要件もお聞きしてそれぞれで別けていくのです。




「筋肉がしこりになっている」のではない部分も多いのです。
骨が関節部分でずれているから、
筋肉が骨の代りに固まっていく。
しこりになっているのではなく、
単純に緊張しているんですよね。


そのように緊張している筋肉は、
関節がかみ合う位置に持っていき、
一定時間保持させると勝手に緊張が解けて筋肉が深くまで緩むのです。
ですからこれは隣り合う筋肉の筋膜同士が癒着しているというのではない。
もし癒着しているとしても深層までの癒着ではないため、
関節リリースしてからこのような緩い癒着を解こうとすると簡単に解ける。
ここを計算に入れて関節技にするか筋膜マッサージにするか、
どうしようかと考えながら解こうとするのですね。

本格的に筋膜が癒着している箇所は関節技では歯が立ちません。
そのときの選択は筋膜マッサージがベターだと思います。


そうするとワーカーにも効率的なワークだし、
お客様にとっても都合がよくなる。
そこを工夫しているわけです。

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現時点のこのようなやり方に落ち着いてきたのは、
地道に自分のアイデアを大切にしてきたからです。



他のワーカーと差別化しようと思っていたわけではなく、
気づいたらこうなっていました。


『鈴木君はマイペースだよね〜』と言われる所以です。^^;

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ちなみに...
関節技というと怖く聞こえますけど誤解です。


関節がずれている状態を関節が正しくはまる状態に持ってきて、
じぃ〜っと保持するだけのやさしく安全な方法です。
無痛で心地よく、
関節回りの筋肉が緩みだす。
とても自然にねむ〜くなる。


対して筋膜マッサージは、
深部の骨に筋膜がこびり癒着している部分を剥がすために利用するので
遥かに痛いのです。


両方を使い分けて下準備から本題、
そして仕上げとしての結論のパートに当てはめる。
意外にそこの配分が難しいものです。