立つなかの静と動

静止して立つ。
ビシッと立つ。
これでは体が固まります。^-^;


初期段階で体のなかの骨格の並びを整えるときは、
いくつかの注意点を伴ったうえでの静止して立つ練習は必要。
ですが少しずつ立ち方をスキルアップさせるといいのです。


人は呼吸をしています。
いつも体を動かしていないと血やリンパ液等が滞ります。
だから常に体は動きつづけている。
その動きに自分が意識を止めているかどうかの問題です。
動きに気づいて体の揺れを鋭敏に感じ取り、
動きの波を柔らかく繊細に対処する。


その揺れの中に骨を活かしたバランス力を伸ばすトレーニングがある。


そしてその揺れに気づかずにいれば、
当然のごとく体はその揺れに対して、
体を固めて倒れないようにと筋硬化で対応する。


達者に立てる人と一般的な立つ人との違いは、
このようなところからくるのかもしれません。


これはアライメントがあって立つ能力がついた後のお話ではありますが。


動きの中で静止状態を求め、
静止状態の中で動きを求める。
そのような言葉が中国武術の要訣にあります。
命ある限り常に静と動はワンセットなのです。


だから立つときもこの静止直立のなかでも動を感じとり、
その動きに対応しつづけなければなりません。
この対応しつづけているときは隙のない姿勢。
自身もとても気分がよくなっていきます。


そう考えて頑張ってトレーニングするといいでしょう。
呼吸をするときの背骨の伸びや筋肉のどこが伸びて縮むかなどを把握したり、
それに伴い各関節はどのような回転をしているだろうかなどなど。
立つ状態とは気づいてみると多くの動きの様子が感じ取ることができるもの。
もっと他に個性的な動きがいくつも感じ取れるはずです。


いわんや
スポーツやダンスや武道、技芸をするときもそうです。
それに今、この文章をお読みいただいているときも動きがあります。
気づかないほどの動きをかぎ分けて、
達人のような骨をしっかり縦積み出来るようにしましょうね。