合気道は自分から攻撃をしない。
相手の攻撃を待ち、
それを受け止めて、
それを対処する。
武道の嗜みがない方は、
相手から攻撃を受けそうだったら、
始めからディフェンス状態で体を固める。
完全リラックスして相手の攻撃を待つことはない。
肩が上がりファイティングポーズで顔を引きつらせる。
敵わないと判断すれば逃げ腰になる。
最初から
合気道は相手の攻撃を受容して、
それからのレスポンス。
即応性を発揮するため、
日頃から相手の攻撃を読むセンスを養う。
受けるとき気合は入っているが、
体を固めて防御するのではなく、
体を和らげて体丸ごとセンサーにする。
相手を受け入れる姿勢で技を即応されると、
攻撃を仕掛けた方が瞬時に迎撃されてしまい驚く。
合気道は相手がかかって来ないと勝負にならない。
勝負にならなければ始めから勝負なんかしない。
その精神が素晴らしい。
優れた合気道の先生方のビデオなどをみると、
自分がいかに体を固めて相手から逃げようとしてきたか恥じる。
少しでも相手を受け入れてからさばくことができるようになればと願う。
これは...
一般的な対人関係でもそう。
始めは自分の身を固めずに受け入れていく。
そうするほうが体の調子はいいのですから。
ネガティブな状況も身を固めずに受け止める。
それから戦うか逃げるか決める。^-^;
危なそうだったら誰よりも逃げ足の第一歩が早くなるので逃げられる。
これも芸のうちです。
もちろん戦い方は日頃からトレーニングしなければ、
いざというときに役立ちません。
ですがこのトレーニングは心の持ちようです。
日々受け入れてから自分のイニシアティブを持って対応する。
そうしてうまく問題をコントロールする術を磨いていく。
そんなように応用が利くのではないでしょうか。
どれだけ状況を受け入れる器を大きくして、
どれだけ適切な対応をできるようになるか。
そういう感覚も技のひとつと言えそうです。