快眠のための脊柱周囲の骨格筋リリース

本日、ワークをさせていただいていて。


お客様より『最近、眠りにつきやすくなった』という、
うれしいご報告をいただきました。


不眠が続くと本当につらいんですよね。
日中眠くてしょうがないです。
夜眠らないと体力がもたない。
でも眠りに就けない。


不眠原因はケースバイケースです。
交感神経が夜間も働きつづけて眠れない。
そのようなケースが多いように思います。


ではなぜ交感神経が夜間なのに働いてしまうのでしょうか?
その回答が『筋肉疲労が病気の原因だった!?―驚異の触手療法』という本に書かれています。
筋肉疲労が病気の原因だった!?―驚異の触手療法
(この触手療法は私の筋膜リリーステクニックをワークに取り入れるベースにもなりました。)


「●脊柱の周囲の筋肉群は自律神経のセンサー」といいます。


脊柱に沿って交感神経が走っているのですね。
この交感神経が心臓の動きを激しくさせたり、
他の内臓の機能を抑えたり。
また副交感神経も隣に走っているのですが、
こちらは交感神経の逆。
心臓の動きを抑えたり、
他の内臓の機能を昂進させます。
この二つの神経が自律神経です。


この脊柱。
その周りには随意筋であるさまざまな骨格筋が取り巻いている。
自律神経は、この脊柱周りの骨格筋と密接しています。
そしてここからはこの本の著者の仮説ですが、
「その筋肉群の状態を自律神経がモニターしている」
といいます。
著者はアメリカで心臓外科の一線で活躍した医師。
信頼のおける先生です。


要するにこの脊柱周りの骨格筋が慢性的に疲労すると、
その骨格筋をモニターしている自律神経系が誤った判断を下す。
そういう症状が起きてしまうといいます。



総毛立つような緊張した状態のとき。
背中が強く緊張してしまいますよね。
そのときには心臓の脈拍を強くする、
交感神経が優位となります。
実際は脊柱起立筋などの脊柱周囲の骨格筋が
慢性疲労で凝っているだけの場合もあります。
ですがあたかも総毛立って緊張させる状態を
体験している硬さの脊柱周りの筋肉状態です。
それを自律神経がモニターする。


結果、交感神経が休まることなく働く。
交感神経が興奮しているため心臓は働きが強まる。
夜なのに眠ることができない。
そして交感神経が優位のときには、
副交感神経機能が抑制されている。
消化器などの内臓機能の働きは副交感神経のお蔭で活発に働くので、
交感神経が働きつづけると消化吸収が制限されるようになります。
すると肉体が栄養不足を訴えるようになります。


・・・。


ということですから、
お客様のワークを回数を重ねるうちに背中の景色が変わってきました。
そのような過程を経て、
この今までの悪循環から抜け出せるようになるのです。
慢性疲労を起こしていた脊柱周囲の筋肉が緩んだので、
その筋肉を正常に自律神経がモニターしてくれようになりました。
すると「眠りに就きやすくなる」といううれしい変化が現れます。


自律神経が正常になることは、
眠りに就きやすくなる以上の変化をもたらしてくれます。


睡眠障害がある方は、
お医者様との相談の上、
背中の筋肉の状態を改善してみると良いでしょう。
心身のストレスも減じられるときもあるようです。