ボディイメージの変更と習慣プログラムの改善

身体の使い方の大切さ


これはいくら主張しても仕切るものではありません。



たとえば...


ウィキペディアで骨を調べてみる。
すると206個もの骨がある。


骨と骨との交点ともいえる関節は
ずいぶんの数となるわけです。


その関節。
『関節はなぜあるの?』
そう考えてみると、
機能的に身体を使いこなすために必要だからでしょう。


運動するときに関節は曲げられます。
細やかな運動性能を発揮させるため、
多くの関節があるともいえそうです。


背骨が一本の支柱として入っていたら?
動きにくいですよね。


身体を静止させるときに関節は骨と骨を力を通す通り道になる。
しっかりと骨同士を深く関節部分でかみ合わせる状態です。


関節の動きの自由度と、
関節の骨と骨とをつなげる力。
この二つの運動を意図的に体内で造り出していくのです。


すると骨を活かした身体を手に入れたこととなります。


身体の硬い人は関節の可動域が狭い。
無理やりストレッチで可動域を開けようとしても困難。


なぜそのような硬化パターンをもっているのでしょう。
または持ちつづけてしまうのでしょう。


『その関節の存在を無視して一本の骨として利用すること』。
そのように脳の中でボディイメージが出来あがっているとき。
そのボディイメージ通りの身体の使い方となります。
関節がそこにあるのにその関節を無視した身体の使い方をするのです。


その動きは機械的でぎこちなくなります。
身体のバランスが悪くなるのでしなやかに動けなくなります。
この動き方を長い年数続けているならば、
関連した骨格筋は硬化します。
その硬化した筋肉の裏手には萎えた筋肉がはびこります。
硬化して身体に歪みが生じた状態と言えるでしょう。


既存のボディイメージを書き換えるには戦いが必要。
強力な癖として入っているときには、
途方もない山を登るほどの感覚です。
習慣化した身体のボディイメージは、
書き換えるためには時間と努力が必要だからです。



ただ習慣化されたプログラムを書き換える方法を応用して取り入れることで
ボディイメージをスムースに改善する人達もいます。


習慣を改善するためには、
肯定イメージを、具体的、現実的、繰り返し、現在形でたたき込むこと。
それを丹念に行うというのもよい方法だと思います。


ですがそれ以上に効果的なテクニックを紹介いたします。


『強い感情』がともなった学習は、
たとえ一回の経験でも強く習慣化される。
...という法則があります。


これはたとえばアスリートが怪我で追い詰められたとき。
どうしてもそれをクリアしなければと正面から取り組む。
時間もない。
どう考えても新しい身体の使い方を見つける暇もない。
プロのスポーツ選手で後続に有能な新人が控えている。
そのようなストーリーでは、
極端に強い感情やモチベーションを感じます。
すると扁桃体という感情を司る脳の一部が刺激を受けて、
大脳や小脳を全脳的に連携して動かしてくれるのです。
そのときに得られた経験は、
今までの癖を扶植するほどの習慣化をたった一度の経験で行ってしまう。


これはなんらかの事故を我が身で経験したとき、
それを境にして体の使い方がまったく変わってしまったというものと同じ。
事故を起こしたか被ったとき、
『強い感情』が芽生えます。
怒りや後悔や様々です。
そして事故が起きて体の不調原因が改善されても、
その事故当時の体の使い方にそれ以降束縛を受けつづける。


そのような現象はとてもよくあることなのです。


それを体を好転させるために使っても、
やはり同様に支えるのです。


ただこの場合、
気をつけなければならないことがあります。
事故では怒りや後悔などのネガティブで筋肉を緊張させるという方向でした。
体を改善させるときには感謝や信頼や愛情などの体を元気づける方向にする。
筋肉を緩めて暖かくしてくれるような感情を全身で集中して感じ取るのです。


そしてその余韻があるうちに新しい習慣プログラムをインプットする。
それでOKです。


真に迫った劇場的な場面であればあるほど、
新たな習慣は一回の経験で深く根付きます。


自分の脳力を活かそうと
いろいろ工夫していくと、
興味深い抜け道があるものですよね。