腰椎ヘルニアと腹部のしこりの裏と表の一体関係

腰椎ヘルニアの温存について考えること。


腰椎ヘルニアというと場所的に、
腰部の筋肉のみが関係すると思われるかもしれない。
患部が腰椎で起立筋や腰方形筋などが強く固まり、
ヘルニア状態を造り出す。


ですが問題はそこに留まりません。


ワーカーの友達と話をします。
腰椎ヘルニアになられた方の腹部内奥の硬化具合についてです。
「腰腹」はコインで言えば裏表の関係。
裏の腰がダメージが出れば、
必ず腹もダメージが生じる。


腰椎以上の上半身の重みを腰椎およびその周囲の骨格筋では支えられない。
そして骨格筋部分や腰椎の椎間板がダメージを受けた。
そのときには腹でも上半身の重みを支えているんです。
小腸や大腸、内性器などの内臓は筋肉でできている。
深部層の筋肉のひとつが内臓とも言える。
内臓が骨格筋のように体を支えるというイメージは薄いようです。
ですが少なからず上半身の重みの負担をダメージを受けた腰部と同様か
またはそれ以上にダメージを受けてしまうのです。


内臓はもともととても柔らかく自由に動ける組織でできています。
それが正常なのです。
でもこれらが上半身の重みを支えるのに使われているんです。
腰部の激痛と同様に腹部内奥にも激痛の火種を見て取れます。


たとえば鍼灸では浅い部分の筋肉の処置は数回で済みますが、
内臓の重大なダメージについては2,000回通うのも当然。
それに毎日通う必要があります。
そのように「中国医学の百科」p90に書かれていました。


内臓部分に深刻なダメージが生じると、
簡単に手に負えるようなものではなくなるのです。
もちろんワーク屋さんもそうです。
奇跡的に治ったと広告をなさるのもみますが、
それでもやはり尋常ではないご苦労の末だと思います。


女性の場合は子宮が内性器で位置を大きく動けますので、
他の臓器と後屈して強く当たり障害が起こることも多い。
そのように医学関係の一般書レベルでも書かれています。


ですので腰椎ヘルニアとなられましたときには、
患部のみに目を向けるのではなく、
少し腹部内奥へと視線を広げるといいのかもしれません。


温存のときも
AKAで仙腸関節をリリースしたり
腰椎を強く引っ張りずらす大腰筋硬化短縮部分を緩めるなどの処置も
取り入れるといいかもしれません。



(詳細な治療方針は主治医にご相談の上御判断くださいm__m)