立ち姿とお腹のなかの固まり具合

女性が30代を過ぎると婦人科検診を受けるように勧められる。
現代人女性の婦人科系疾患発生率が年々増えつづけているからです。


ボディワークでは、
ボディリーディングという人の体型や姿勢をチェックする方法がある。
体の筋のアンバランス状態を読取ります。
どの筋肉が張っているか肥大しているか虚弱軟化しているかなど、
その概要を立ち姿等を見せていただいて計り知ろうとする技術です。


パッパッパッと観てとり、
私自身で解りふむふむとか言っていたりします。
だから傍目にはいい加減に観ているように思われるかもしれません。
でも気になることがあるとぽろっと言葉が出ることがあります。


本日、アフターフォローのワークでお出でいただきましたお客様。
ワーク前に立ち姿を見ておへそ周辺に気になる点がありました。
同時に背中とお腹のねじれの強さや他4点ほど気になりました。
思わず真顔で『お腹、硬いですね』とぽろっと口から出ました。
この時点で何かを指摘するのは避けるのが通例ですが。。。


ワークをして後半へと進み腹部の状態を拝見するとき。
お客様がとある疾患があるとおっしゃられました。
突然おっしゃられたので少し驚きました。



お客様の観察。
立ち方をみると骨盤上端が前に大きく前傾しています。
それにより内臓が骨盤底の上にのせることができない。
硬化した腹直筋と内臓側に強く押し出された腰椎に内臓が強くはさまれている。
この状況では腹腔内部が常に強い圧迫を受けている。
常に腹部が硬直して腹内での重要な臓器同士を分けるスペースが減少。
内臓同士が寄りつきを感じる。


ご本人も内臓部分を自分で触れてみて
硬さが気になると日頃から苦悩されていました。




普段自分で触って感じ取れるお腹の状態はまだ浅い部分です。
内臓の本当の硬い部分は奥に隠れています。
素人ではその硬さはほとんどわからないはず。
私もわかりません。^-^;
ただ私が主たる骨格筋の緊張を解いた状態にしておきましたので、
ご本人も私も容易に認識できるようになっています。
ただ今観ているそれより奥がより硬くなっている模様です。


この状態では患部を癒すための体液が届きにくい状態だと思われます。
患部は年々肥大しているそうです。



立ち方でいつのまにか自分で自分のお腹にダメージを与えていた。
そのような側面があるという認識はあまりありません。
現代医学の見識では
姿勢の良否が内臓硬化や疾患にまで因果関係を指摘するには突飛すぎます。
ですから無理もない話だと思うのです。


ただ立ち方や姿勢の改善が、
少人数の方でもお腹の環境改善に役立つ可能性がある。
そのようなケースもあったとご理解いただければ幸いです。

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ちなみに...
脚部の硬直が著しい方の多くは、
同時におへそを含む下腹部の内臓が硬くなる傾向があります。


首や肩、胸部、肩甲骨周辺部分が硬直が著しい方の多くは、
同時におへそ以上の上腹部の内臓が硬くなる傾向があります。


ご本人が内臓部分の硬化に気づかなくても、
私たちには脚部や首等の硬さを観るだけでどこら辺の内臓が硬化しているか
だいたいですが見当がつくものです。
腹部は最後にチェックするのですが、
実はだいたいどこら辺が硬いかは先に触れた脚や腰背部などの情報で見当をつけている。
そしてそれをお腹をみるときに確認するのです。