站粧功(たんとうこう)という立つ訓練があります。
気功や中国武術などでも大切な訓練法のひとつとされています。
そして站粧功を漫然とするのではなく、
日々体の中の様子を探り勁道を通すなど工夫をする。
すると力をあまり発しているつもりもないのに、
ものすごい強い力が体の内側奥底からやってくるようになる。
とても素晴らしい訓練法だと思います。
ただ漫然と站粧功の形をとるだけでは進歩は少ないようです。
実際に体の使い方の基礎知識が解りかけてきたとき、
初めて私も站粧功って凄いと感じました。
気功的にイメージを用いて站粧功を行うのもよいでしょう。
イメージを用いると初心者でも工夫して楽しむことができます。
でも合理的に仕込まれた型を理解して站粧功をトライしてみる。
そうすると先ほど述べた強い力が体の内側から発動を楽しめる。
これは加齢しても衰えにくい筋肉エリアの力を取り出すもので、
若いときから型を理解して実践して練り進化すればどうなるものでしょう。
まさに精密機械のほどの精度で体の細部まで練り上げていく。
そこまでいくと優れた養生法となるだろうと痛感いたします。
最近少しずつこの動きの要訣を押さえた『型』を意識しています。
よい型の武術家のVCDやDVDを食い入るように観察してます。
繰り返し観ていくとほんの少しずつなんですけど、
自分の考え方の進度と共に観察点が深まります。
見える映像の解釈が変わります。
そのたびに型(=形状)の優れた面が学ぶことができます。
シンプルな動きや型ほど奥が深く、
人に要点を伝えるのに苦心するものです。
型を大切にした站粧功もその筆頭だと感じます。
ただワークのとき立ち方を伝えるとき
関心のある方には簡単な站粧功を勧めるのもいいかもしれない。
もう少し私の站粧功が練れてきたらぜひトライしてみたいです。
ただうちの母には伝えきれません。
全然興味を引いてくれませんもの。^-^;