NHK教育の福祉ネットワークという番組で、
サリドマイド障害で手の機能が非常に使いにくい女性が出演していました。
肩からすぐ手首です。
話し方は知的で明るい印象を受けます。
その方は自分で独り暮らしをするようになって料理を始めました。
それから自分で様々な苦労の末の工夫を積み重ねて
卵を割り包丁を使います。
包丁も正確に垂直に振り降ろす。
手先を使うのではなくて体幹を使うことで垂直動を実現していました。
そして障害をもつ方々に料理の仕方を教える先生をしておられました。
キャンプ地でとても明るくしっかりと楽しそう。
素晴らしい光景がそこにありました。
できないからやらないではなくて、
やりにくければ工夫をして乗り越える。
教科書や前例もない。
だから自分でやり方を見つけるしかない。
工夫して改善していく。
そして今は自分のやり方を同じ障害をもつ方々とシェアしている。
そのような天晴れな姿勢を目の当たりにした。
感動しました。
同時に自分の身を振り返り恥ずかしくなりました。
十分な工夫をしないで不平不満を言えばこの方に笑われる。
そうはなりたくないと思う。
人間って、
追い詰められて逃げられないところまでこないと動かないし、
問題と向き合わない。
そういう呑気なところがあるはずです。
でも自分の可能性を引き延ばそうと必死に努力すれば、
人を感動させる仕事ができます。
そして自分も幸せになれる。
そういうのっていいですよね。
つくづくそう思いました。