古寺巡礼をして古寺建築物や仏像の撮影をライフワークにした、
リアリズム写真家の巨匠です。
ただこの写真家は別テーマでもすばらしい写真を残しています。
こどもたちを撮影した写真です。
写真は白黒です。
写真がノスタルジックに語りかけてくる。
いちまいごとの写真から、
物語が見えます、聞こえてきます。
屈託なく笑うベーゴマで遊ぶ子供。
ゴムとびをする少女。
ものがないなかでも自由を満喫している。
筑豊という貧困の中でたくましく生きる子供たち。
そこからは生活という差し迫った攻し難い力に耐え抜く姿が見える。
この写真を見ていると、
昭和のにおいがしてくる。
元気を与えてくれる。
そのような写真集です。
最近のニュースは、
子供たちにこの昭和での笑顔とは無縁な事件がおきている。
いまの時代にもこの写真に写る子供たちのような笑顔が取り戻せるならば・・・。
そんなことを感じてしまう写真集です。。。
くすっと笑いながら本屋さんで立ち読みをしてみてくださいね。