頭で骨盤をみる知恵


ちょっと面白いからだの見方がある


どんな見方かというと、
頭のあごの引き具合と、
頭頂の伸び具合を観察し、
骨盤の様子をみる。
仙骨の立ち方と尾骨の伸び方がわかるのです。


これはまっすぐに立つという意味合いがわかれば、
ちょっと説明すればすぐわかる。
確かにその二つには相関する動きがあるからだ。


ちなみにあごと頭頂の伸びが首を作りだす。
その首と相関するのは腰椎部分だから。
ここで腰部の負担具合が想像がつく。


そんなふうに正面と横面の顔写真をみて
健康状態をチェックするわけです。


この相関関係について別段本に記載されているわけではない。
でも実際にそういうものだということが、
幾人者人の体を観察していくとわかってくる。
もちろん観察する意識がなければなりませんけど、
センスがよい施術者ならば具体的にこれを言葉では言わなくても、
無意識にそのような判断をしているときがあるようだ。


そして各施術家ごとに観察点がことなり、
さまざまな公式から所見を割り出してくる。


だから
『へぇ〜、そんな見方が出来るのか』とはっとさせられることも多い。
けっこう互いに互いのことをよく気づいたねと驚くこともしばしばだ。


そしてこのような所見をストックする量が多ければ、
それだけ瞬時に体の様子を探ることが出来る。
いつしか無意識のうちに判別を付けていて、
自分であとで意識を後追いして理論付けるということもでてくる。


人間の観察力はたいした出来だと思う。


おそらく長年研究に研究を続けてきた施術家は、
このような無意識に瞬時判断できる暗黙知があふれているのだろう。
そして施術やワークに肉付けされていくのだろう。