体の様子が改善していくときの不安定感


「短期間で体の様子を大きく変身させたい!」


それは体に不調部分を持つときの切なる願いです。


ただ筋バランスが書き換わりだすとき。
さまざまな変化が起こり出すものです。
その変化に戸惑うことがあります。


体には心と同じような作用があります。


たとえば小学生だったとき。
授業中に声を出して本を読めと言われた。
だが緊張しやすい性質で声が震えてしまう。
それを友達や先生に笑われた。
『なんだ、それじゃあ何読んでいるかわからないよ』
そう先生に言われ心が傷つきいてもたってもいられない。
不快な緊張やあがり感が強くなる。
そのような経験をすると、
人前で本を読み上げる場面で無意識に当時のことを思い出す。
自分の記憶には過去も未来も現在もない。
ただただ傷つけられた当時の危機感を感じ、
それが嫌でたまらず回避させる。


つまり無意識の力により、
そこから先にはいけないようにブロックをしこむ。
自分にはそのブロックが防衛線。
ですがその防衛線は目に見えないものですから、
そのような透明なブロックがあることに気づかない。
そのブロックは後々まで影響を及ぼすようになる。
それがすでにもう危機が去ったずいぶんあとにも、
その防衛線を働かせ続ける。
会議でのプレゼンのときと、
速読・フォトリーディングを学ぶとき。
うまい能力発揮がいかないようになる。


目に見えないブロック。
それが厄介。


このブロックがなくなれば本来ある能力を発揮できる。
誰しもが能力は本当に天才的なパワーを秘めています。
このブロックをはずせば日の目をみる能力があふれている!


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体にも同様の意味合いで筋肉中にブロックを仕込みます。


かつて体験した危機や痛み。
それを回避するための防衛線をブロックとして仕込む。
たとえばテニスをして中腰で腰に強い張りを感じながらがんばる。
楽しさもあるが呼吸をしにくくさせる姿勢ですし
肉体的な筋緊張による不快感も強い。
それがすでにその競技をしなくなったあとにも、
その防衛線を張り続けている。
自らが動きの自由度を規制し、
体のバランスを乱している。


だけど潜在意識的には本人が必要を感じてそのブロックを作り出す。
その手前、
ブロックと体との同体感が強い。
痛みが出てきたり体の可動性が悪くても、
自分でその規制を設けているなんて気づくことがない。


ここがポイントですよね。


もちろんこれはテニスをしている人だけの話ではなくて、
日常生活でもこのような動きの規制が過去に作られて、
それに多く支配されてしまうことがあるのです。


でも体の改善を推し進めるときに、
このブロックを解除していきます。
そのときに体の中であっちが急に痛くなったとかこっちが引きつるとか、
さまざまなパターンで同体だったブロックを手放すときに違和感を感じ出す。
同体で一体感があったものを手放すときに、
それを引き剥がす違和感のようなものです。




自らがブロックパターンを気づきの力でリセットすることも出来ますが、
他のものが意図してブロックパターンをリセットすることも出来ます。
筋肉という物質的なものであるため心理よりもハンドリングが直接的。
だから扱いやすいという側面もある。


でも通常はそのような深い部分に根ざすブロックパターンを手放すために、
ブロックの存在が脳に違和感として感じられるように注視させようとする。


ブロックを今の自分が必要としているかどうか判断して、
今の自分には不要になっていると気づけばいい。


そのような気づきがありませんと、
この注視が長引くときがある。
ですが、
気づいたらとんとん拍子で体が変わることもあるんです。


その注視パターンは、
体のなかのブロックの量や質に比例していろいろ。


この注視力を研ぎ澄ませることができれば
絶えず肉体が若返り続けさせてくれる。
そのような力が本来的にあるのです。


だけどいきなり今まで溜め込んだものを放出しようとすると、
本人的にはいきなりこっちが痛くなったりあっちが痛くなったり。
体の中を別の生物が走り回るようなほどの違和感を感じてしまう。
だからこの方向でよいのだろうかと不安になるのも当然です。


不用意な施術ミスで体にダメージがくわえられても、
そのような様子が出てくることもあるからです。


でも例えば安全性の高いメーカーのマイナスイオン発生器での改善では、
外圧をかけられて不自然なダメージが加療されることはない。
純粋に体のブロックに気づきはじめる注視力が増した様子。
そのように考えられることもあるのではと思います。

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蛇足ですが、
筋膜ワークをする人は体のブロックパターンを研究して、
普遍的なゆがみのパターンと個性分を加味して解きます。
気を利かせて違和感を少なくするよう先回りをして解きます。
だから大幅に改善しても体をゆがめ緊張させていたブロックを手放すとき、
強い違和感を感じる量が少なくなる。
やさしくそれを手放せるようサポートいたします。
それがお仕事なのです。