昔にノートにメモしたことば。

『体の声をききなさい
主訴は無視して
体の奥や主訴の裏側の
ささやく声をききなさい


声なきものほどしいたげられて
生命力を失いつつある


その声を聞き及ばねば
心の静寂はおとずれない


体の声をききなさい
あなた自身の体に耳をそば立てなさい


そうすればどうすればいいかの
回答が与えられる
(あなたはすでに知っている)


体の声のききかたを熟知すればいいのです』




「体の声をききなさい」ということばが聞こえてきた拍子に、
こんなことばがずらずらっと瞬間にでてきた。
それを殴り書きでメモした。


おそらく意味合いは次のようなもの・・・・・。


もちろん主訴も大事です。
それは重々承知しています。
ですが視点をそこに固定させてはいけません。
そこにだけ目を向けていては大切な声がきこえてこない。
同時にその裏で訴えている陰と陽でいえば陰の声をきく。
陰に隠れたものの声は陽に現れたものよりも本質をつく。
だが陰にあるためアイ・トリックがきつくて見えづらい。
そのことが根底にあり陰からのささやき声をまずは聞け、
ということなのだろう。


この着想はずっと私の胸のうちにあります。


ワークのときにお客様のご自身が気づかれない声を
できるだけ多く聞き出そうとする姿勢は
この思いから生まれているのかもしれません。


そしてお客様ご自身が、
ある程度からだの状態が安定したときに、
フェルデンクライス・メソッドやそのほかの
かぼそい体の声をも聞き出す技術を学ぶよう勧めるのも、
自身で体の声のききかたを知って欲しいためです。
その方法を熟知すれば
私のようなボディワーカーは、
必要がなくなると思うからです。