背中の深層筋が姿勢を整えてくれるキー

背中の解剖学上のお話。
浅い層の筋肉群は上肢を動かします。
深い層の筋肉群が姿勢を保ちます。

浅い層の筋肉群の硬化が解ければ上肢が動きやすくなる。
上肢の可動域が正常化しますし左右対称の動きもしやすくなる。

深い層の筋肉群の硬化が解ければ姿勢が保ちやすく変わる。
脊椎を支える抗重力筋はやはり脊椎に近いほうが
フィットして支える力が強くなるんですよね。

これは解剖学のテキストに書かれている知識。
整体術などの秘密ごとなんかではありません。

だから姿勢を整えるためには
背中の深層筋を解きます。
そうする必要があるからです。

体のバランス機能を神経的に整えることで姿勢を整えることもできる。
でももし背中の深層筋が硬ければ
なんどもなんどもなんども繰り返さないといけません。
深層筋が緩みにくい硬度まですでに固まっていれば
あまりにも長い月日と労力が必要となります。

姿勢を整えるというならば深層筋をきれいに緩めることができるか。
それは本当に最低必要条件なんです。

私は他の施術家やワーカーが解いたその部位が気になりますね。
ちょっと起立筋の上をとんとんとたたいて響きを聞いたり、
ずり圧をかければどれくらい丁寧にその部分を
解いたかまたは解いていないかがわかる。
解き方にむらができていることもある。
その人為的に作られたむらでどうとかれたかが多少の察しは着く。

だから正しい姿勢をとらせるときに
私がワークをするときに狙っている部分のひとつは
この背中の深層筋を解くことなんですね。

ここが解ければ姿勢を整えられる。
ここが解けてないなら姿勢が整えられない。
あたりまえのことなんです。。。。。

姿勢関係の本で
正しい姿勢はこんな感じでという写真やイラストがあっても
深層筋が解けていない姿勢保持が困難な人には実践できない。
そんなことが起きてしまうのです。


深層筋まで解けばさっきまで自然体では絶対立てないと言っていた人も、
いつもとは違った立ち方の感覚だができてしまう。
ここでようやく正しい自然体を身につける
スタートラインに立ったのです。
これで終わりじゃない!

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