脳を費やさない状態での動きの練習

『不用力 不費脳』


力を用いない。
脳を費やさない。


意拳創始者、王郷齋(おうこうさい)老師(1886年 - 1963年)のことば。



力を用いないのはよく言われていることです。
比較的良く聞く動き方の要諦として次の言葉があります。
『用意 不用力』
こちらは意識やイメージを用いて、力は用いないこと。


でも『不費脳』という脳を費やさないというのはいいですね〜。
脳により積極性が生まれ、
観察・視覚化・集中・思考整理・物事の見直しをします。
最初にものごとの原理原則を見つけるには脳を使うのは必要。
豊かな自然とフィットしない誤った原理原則を持ち続けると、
目の前にあるすりガラス越しにものを見るしかないですから。
それではいつまでたってもダメなんです。


まず原理原則を理解したほうがよい。
そうでなければ
『不費脳』はおぼつかないことです。


だから『不費脳』とは原理原則を生み出すなというのではなく、
『不費脳』という状態で動きの収斂をすべきですよということ。


現状の私にはまだ動き方の原理原則がわからず研究段階。
だから『不費脳』であるときの比率が少なくなっている。
習慣的に脳を使ってあーだこーだと考えてしまう。
それは反射的になんです。
反省が必要です。


でももうそろそろ『不用力 不費脳』をこころにして
サトルムーブメントをトレーニングしたほうがいいはず。
そう感じました。


ですのでたとえば気功やヨガやフェルデンクライス等の
サトルムーブメントをする場合、
『用意 不用力 不費脳』
という3つのセットで覚え実践するようにしたらよいのだと思います。