膝を動かすにもいくつもの関連筋が同時に動く

膝が痛いと感じたら、
これらの膝に関する筋肉のいづれかが問題があるようです。


老化するに従い体内でのコラーゲン生成がしにくくなり、
そのために起こる膝の疾患による痛みもあります。


膝の靭帯に障害が生じることもある。


必ずといえるほど障害が起きる前には
関連している筋肉に炎症が起きて痛みがある。
でもそれを一時的なものに過ぎないと早合点して、
次のステージに進んでしまうことがあります。


その多くが膝の誤用が祟っているケースです。


膝を動かすのに関係のある筋肉数は12ほどあるようです。
オーソぺディック・マッサージという
別名整形外科マッサージの本に書かれています。
12もの筋肉が膝の屈曲や伸展、回旋にかかわっているんですね。



たとえば


膝を曲げるときには、
半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋、薄筋、縫工筋、膝窩筋、腓腹筋、足底筋。


膝を伸ばすときには、
大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋。


下腿の回旋では、
内旋するときは
半膜様筋、薄筋、膝窩筋、半腱様筋。


外旋するときは、
大腿二頭筋


・・・・・のように膝がちょっと動くだけで、
いくつもの筋肉が協調して動いてくれている。
ちゃんと協調して使っていれば、
骨を中心にすえて支え続け動けるから楽だ。
それにひとつの仕事も一本だけの筋肉に頼るよりも
多くの筋肉で負担を分散させるほうが楽だ。


それは大変繊細で合理的な膝の使い方です。


でもたいていの場合には
膝の動きを作り出すおのおのの筋力を発揮させられず
大きな使用感覚がある筋肉のみでまかなおうとする。


それで膝周りの筋肉や靭帯はダメージを受けている。


膝に水が溜まったらそれを抜いたりするが、
それがまた溜まってしまい繰り返されることがあるのはそのため。
または膝のマッサージを受けて一時的に膝痛が軽快しても、
負担がかかる使い方をしているとまたその痛みがぶり返してしまう。


だから膝はしっかりともっとひとつひとつの筋肉の機能を発揮させられるよう
つかっていきましょうね。
という話になる。


だけどよ〜く考えてみてください。
これは膝だけに限った話ではなく、
体のいたるところの話しでもある。


筋肉や骨は多くのパーツに分化しています。
それらを有意義に利用していけば
人体に備わった本来の動きがかないます。


体の各部に気を配り動かす練習は、
体に癒しと活力を取り戻してくれます。


繊細な使い方を身につければ、
ひとつの大仕事をするのも力みなく軽々とできるようになる。


大雑把な使い方をしているならば、
些細な仕事をするだけでも力んで重労働になり体には負担が蓄積します。


動き方の質を少しでもかじったことがあれば、
この差は大きいと痛感なさることでしょう。