『全身「からだ革命」』を読んでみまして。

先日図書館で借りた本。


書名:全身「からだ革命」
著者:草刈民代
出版:講談社


草刈民代椎間板ヘルニアだったことはその筋では有名でした。
体幹の動きや繊細な身体への意識は他の世界のトップダンサーと比べれば、
ムリのある動きをしているなぁとずいぶん前に彼女の舞台のワンシーンを
観て感じたことを記憶しています。


だがローラン・プティというフランスの振り付け家。
彼の作品には多くの人が魅了されている。
だが東洋人嫌いで有名だったとも思う。


その彼が好まない東洋人の草刈になぜ振り付け演出をしたのか?


辛らつなことをおっしゃるダンス評論をする友達もいた。
だが実際は草刈民代への情報不足で憶測でしかない。
疑問に答えられずずっと心に引っかかる。


そんな思いであったため
秘密のヒントが書かれているかもしれないと思い本を借りてみた。
本書にて少しだけその解答のイメージがつかめたように感じます。


私が観た彼女の舞台でのワンシーンは、
現在進行形で進化する前の姿だったんですね。
そしてもし現在の動きを見ればずいぶん違っているのかもしれない。
そう思えてきました。



本書には彼女が食餌療法、PNF、ピラテス等とのかかわりで
若かりし日の体使いの意識を改め
新たな身体レベルの高さを身に着けようとしている姿が書かれていた。


以前の体の浅い知識で鍛えた肉体とは違いを示した。
椎間板ヘルニアのような腰痛のつらさが消えていき
同時に身体の基礎の上に自分の理想の動きを目指すようになったそうです。


そのような雰囲気がとてもよく伝わってくる本でした。


ダンスをなさっている方々は、
いちど図書館で借りてみてね。
エクササイズ方法の解説本じゃないですが、
動きの精度を高めようとする草刈民代さんの姿に共感できるかも。^-^)



あと余談ですが個人的にはPNFの項に関心を示しました。
確かにトレーニング方法としてPNFを取り入れれば、
合理的に身体の細部まで作りこみができるだろう。
PNFは理学療法士などが治療目的で開発したものだから安全性も高い。


あとPNFは螺旋・対角を積極活用してんですね。
FNC理論ではそう主張されていたと思いましたが。
PNFからFNCだったんですね。






また本の帯には
『40歳、20代より身体が動く!』って書かれていたんですね。
体の作り方が適切ならば、
技術の向上と鍛錬により起こり得ること。
年齢が進むにつれて目標も高まり身体も進化し続ける。
そうなれたら最高ですよね。