なんで体の使い方の悪い癖が消えにくいの?


その理由のひとつ。
繰り返し使ってきた筋の特性として、
すぐスイッチが入りやすくなっているから。


何度も繰り返している動作をするときには、
無意識に体が自動制御されて動いてしまう。
それは役にもたつんですよね。
自動車をたまにしか私は運転する機会はないのですが、
不思議と運転席に座ると体が勝手に動いてくれている。
自動的に周囲の安全確認をしているし、
ハンドル操作やアクセル、ブレーキもちゃんと踏んでる。
以前、ワーク屋さんをせずに一般企業で働いていたときは
車を買い毎日のように乗っていた。
そのときのことを体が覚えている。
これは、
以前の記憶をたどりからだの筋肉が
自動的にスイッチが入った状態です。


オートマに慣れてるので右足しか使わない。
だが当時の悪い癖でついつい右足でアクセルを踏み左足でブレーキを踏む。
そんなことをしている。^-^;
それも考えたり思い出そうとしているわけでもない。
筋肉が自然にそう動いているんです。
つまりこれがいつも自動車運転で使っていたときの筋肉が
その仕事を予測して次に行う動作の前に
使う筋肉のスイッチをあらかじめ入れて
筋を暖めてくれているんです。
だからスムースにすばやく動けるんですよね。
そしてそれは本人にとってごくごく自然で無自覚な動きなんです。


そのように「動作の流れ」は次々に行われる動作を予測して
事前に筋肉を暖めてくれてスイッチが押されれば
すぐに動けるようになっている。
それは無意識に自動作動されるものだから
本人はそうしようなんて考えてない。


そして何度も繰り返し行った動作ならば
その筋肉は非常にスイッチが入りやすくなってしまっている。


だからたとえば歩くときにふとももの前側を使って歩かないで、
とかいわれるときに、
頭ではなんでそうしてはいけないのか理解しているはずなのに、
体ではふとももの前側を緊張させて膝を折って持ち上げている。


本当に一度ついた悪い癖を書き換えるのは、
至難の業ですよね。



効率よく動作癖を改善するにはいくつかの方法があるだろう。
たとえば、
・スイッチの入りやすくなってしまっている筋肉はどこなのか?
・本来使うべき筋肉はどこなのか?
のような項目をチェックしリスト化して分析するのも役立つでしょう。