5kgの石を持ち上げてみる。
最初に、ごく普通に机の上においてそれを持ち上げる。
けっこう重く感じられる。
次に同じ石を川底に沈める。
それを持ち上げ動かそうとするとどうなるか。
石に川の水による大気以上の浮力が作用して、
先ほどより容易に動かせることに気づくだろう。
では体の中の骨を動かしてみる。
骨を体の外に取り出して動かすとことのほか重さがある。
だが60パーセント以上水分でできた肉体という容器のなかでは、
骨に浮力がかかる。
体液の中で骨が浮力を受けて通常よりも軽く動かせるようになっている。
では川の問題をみると、
川の水の流れがよどんだところよりも、
水流があるところのほうが容易に動く。
動く方向性があるということを見つけられるだろう。
台風のときの増水して激流となれば、
浮力が向上して水流の激しさに大石も動く。
そう考えると、
体の中の骨も体内の筋肉が固体化、固着化、硬化していると
骨を動かすにもその水流のような流れを作り出しにくい。
筋肉を水が詰まった皮袋のように見立てたり、
あたかも液体化した粒子がそこにあるという見方であれば、
やわらかくしなやかな代謝のある筋肉は容易に骨を動かす。
川底の石が軽く動かせるのと似た原理がそこに働きだす。
体内の体液をバランスを崩しつつバランスをとるときは
体の中の粒子が骨を楽に動かし浮かべているような感じ。
対して体の体液の流動が妨げられるような筋硬化があれば
筋肉が硬いから動かせないだけではなくて、
この石が浮力で浮いて容易に動く現象の力も使い得ない。
そうすると水を取り込んで生きる生物としては、
とても効率の悪い動きをしだすことになるといえるでしょう。
元気な赤ちゃんのような、
そんなやわらかく暖かいカラダでい続けたいものです。