腎臓の虚弱が慢性化を呼ぶことがある

アトピー性皮膚炎を含めたアレルギーの発症を抑えるには
いくつかの要件があるようです。


肺を強くして皮膚の免疫力を向上させること。
胃腸の働きをよくして丈夫な皮膚粘膜をつくれるようにすること。
皮膚炎、鼻炎などの「慢性病」はすべて五臓の腎の虚弱と関係があり、
生命エネルギーをつかさどる腎の働きが落ち慢性化するわけです。


とのことが中医学の方面の本に書かれていました。


ただ長期間ステロイド剤を利用すると問題が生じることもあります。
副腎がみずからのステロイドを分泌する機能が徐々に
おとろえてくる可能性があります。
いわゆる「廃用性退縮」という状態で、
使わなくなった器官の機能がおとろえ萎縮し退化していくのです。
ただ一概に薬の利用を生理的に嫌いだからというのも現実的ではありません。
薬に頼り切らない姿勢を持ち続け、
そのうえで適切に利用することは、
強い症状のストレスを緩和させてくれます。
そのときにできれば上記のような内臓を少しでもよくする努力をして
薬を手放すときに備えるといいと思います。
そのような計画をたてて実践すれば、
どこまでを薬によってサポートを受け、
どこからが自分の本来の生命力で跳ね除けるか計算しやすくなるようです。


ただ腎、つまり腎臓の機能を改善するためには
日頃の立ち姿勢や座り姿勢などで腰部を腰椎や骨盤などの
骨を最大限利用して腰の筋肉の負担を軽減することが必要。
特にパソコン前で長時間勤務をしなければならない方々は、
腰部にかかる負担が大変強いものとなります。
そのために腰部のしこりが深く強く太くなり、
それが腎臓に非常に強い圧迫を与えています。
『命門』というツボが腰にあります。
腰部の腎臓がしっかり立てられるとこの命の門を開くことができます。
つまり横隔膜が緊張から解かれ腹式呼吸を深められ、
免疫力が向上して生命力が強まるため慢性疾患にも
改善の兆しが見えるようになるのです。


しかしこの腎臓を休めるための腰の使い方を学び身につけることは、
並大抵の努力ではないと思います。


ただ太極拳などの腰の使い方を正しく使えるような方法を求める
運動をなさっておられる方々は、
腎臓を緩めて休める腰の立て方が太極拳の技術向上の一助になるとご存知。
だから必死にがんばって学ぼうとしてくれます。
それがありがたいことなのですよね。
はじめからそのような技術を受け入れようとしているので、
からしっかりとそれを身につけてくれる人が多いのです。
技術とはいったん身に付けば忘れにくいものです。


すると。。。。。
太極拳の技術が向上すると当初の体の問題点も治まる方が多く、
元に戻りにくい。
そのような大変ありがたい特徴があります。
どうしても再発が季節ごとになど起こりやすいものですが、
それも徐々に軽減又は解消されていく。
そのような方々を観ております。



慢性的な疾患を気になさる方々は腎臓に負担をかけない腰部の使い方を身につけるように、
少しでも学習し工夫していただければ幸です。