自らの体を守るためにも施術技術は使えるものだ


最近、頭蓋仙骨治療について関心がある方からメールをいただいております。
とりあえずぜひ私のようなものにではなく、
経験豊富な先生方のセミナーを受けてみましょうというのが精一杯でして。



恥ずかしながら、
私が持っている頭蓋仙骨治療に関する知識は、
今となっては一世代前のものとなっています。
当時は友人とこぞって実践的勉強をしてます。
そのときの知識が今に生きているわけですが。


昨今では頭蓋仙骨治療関係書籍の
『クラニオセイクラル・バイオダイナミクス』や
ウィズダム・イン・ザ・ボディ』などの邦訳本も増えました。


これらの新しく進化した技術にももちろん関心はあるのですが
そちらに研究時間を割り当ててはいません。
たにぐち書店等にでかけたときに興味深く長時間の立ち読みを
させていただくのみにとどまっている次第です。
まずは自分の得意分野に時間をつぎ込んでいき、
そちらを伸ばしたいので。
すると頭蓋仙骨治療はサブの技術という位置になります。


ただ今でも昔学んだことを役立てています。


たとえばですが、
うつ傾向にある方のケアをするときの指針として。
頭蓋仙骨治療では、
うつ病の3陥没要素をチェックします。
ひとつが「脊椎下部」。
脊椎下部の椎間板が狭窄し楔状になり仙骨が後ろに持ち上がり出っ張る様子など。
そのとき脊椎下部をみると内臓側に陥没している場合がある。
また他の頭部のふたつの陥没部は「頭蓋骨底の円蓋中央部」と
両側の側頭骨までの中央地点」。
ここが陥没していることがある。


この3陥没を同時に発見したときに、
うつ傾向にあるんだろうかと推測。


ときとして自分自身にあまりにも思い悩むことが多い場合、
この3陥没チェックをしたらなんだか怪しい様子であった。
自分で自分のことを客観的にみれる余裕があるころなので、
この傾向を把握してすぐ自力復旧しました。


ただもしこの3陥没に気づかずにそのまま陥没の度合いが進めば、
精神感情的障害が進行していき自らを振り返れなくなっただろう。
そう考えると怖い。


まぁそのようなこと以外にもさまざまな場面で、
間接的にも頭蓋仙骨治療で学んだ概念や知識は
今の私のワークに役立てられています。


人のために施術法を学ぶとだけ思うのではなく、
自らのためと考えがんばればどうでしょう。


実学の知恵は自己再蘇の保険になりえます。


私が生き証人です。