からだに内在して見えなくなったものがでてくるときに

体をきれいにしていくのは
掃除をするのと同じこと。


きれい好きの方は日々部屋の掃除をすることでしょう。
掃除が行き届くとさっぱりとした気分ですごせますし。


でも毎日大掃除では時間がかかりすぎ。
それで日をおいて定期大掃除をするわけですが、
額の裏やたんすの裏に驚くほどほこりがたまっている。
日々掃除をしていてもそうなるんです。


気流が舞う部屋の隅や物陰など目に見えない部分には、
ごみがたまりやすいのです。


体の外面もきれいにお風呂に入ったら磨きますよね。
それは最近のひとは特にきれい好きだから毎日です。


でもそれと同様に体の内側の目に見えない部分の掃除も大切。
部屋の掃除と変りはしません。
人の体も見えないところにほこりのような老廃物や筋硬化、
そしてそれによる血管や神経の圧迫となります。
そういったものがたまっていきましても本人的には目に見えない部分。
体性感覚で感じられないところもかなりあります。
もしもどこか体の特定部に強い痛みなどがあると、
そこに意識が色濃く集中され余計に見えなくなる。


どこか急性の打撲になってひどい痛みがあると、
そちらに意識が集中し潜在しているほこりのようなものが見えない。


だけどなんらかのことでその打撲が改善していくと、
その二番手の問題箇所があればそちらに目が移る。
すると「えぇ〜?!こんなところ痛かったの!」
と鮮明かつ忽然として不快な感覚が意識に上る。
痛みには緊急なものが先に感じられる仕組みがあります。
そのためにおこるマジックのようなものです。


それは施術で解いていくとよくあることです。


先日、知り合いの先生からお電話をいただきました。
整形外科医院に勤めておられマッサージを担当です。
医師が診断して必要なマッサージをしていく。
多くのお客様が通院するところでは、
ひとりの施術者に何名もの患者様がお世話になる。
異常といえるほどの忙しさとなることもあります。
そのためご自身の体を酷使しすぎて悲鳴をあげる。
患者様に多くの適切な施術を施そうとしても困難。
医師に指示された施術にとどめる必要があるため。
保険点数の関係のみではなく目の回るほどの多忙。


患者が主訴として医師に訴えた患部に
マッサージ施術を処方して知り合いの先生がマッサージをする。


そのようなときに患部の問題以外にも
多くの患者様は何らかの問題をもっておられることもあります。
患部を施術して治療したあとにいきなり潜在していた問題点が
ぴょっこり顔を出してきてしまうことがあるのです。


私どもならば潜在しているものがでてきたら、
「じゃぁ今度はそれを掘り出してきれいにしますね」
というようになるのです。
日ごろより人知れず深い筋膜層を解いているものなので、
事前になにかありそうな場所は見つけているのですけど。
そうして確実にすでにたまったものを片付けていきます。
ある程度ご自身で対処なされそうならばそれに従います。


ですが整形外科などではときとしてたとえば事故により鞭打ちになり
それにより鞭打ちを治したらいきなり他の潜在した肉体の負担部位が
痛みや張りなどを起こしたり体のバランスを崩させてしまうことがある。


でもそのようなマイナス面のことを患者様に懇切丁寧に説明しすぎると
患者様が施術を受けているときに次に来る痛みをむやみに想像してしまい
治療成果が阻害されることにもなりかねません。
ここは各先生方のお考えによるところだと思います。。。。。


でも保険屋さんで面倒を見てくれるのは事故によっておきた
鞭打ち部分だけみたいなのです。
もしその鞭打ちにより体のほかの箇所がさまざまバランスを失っても、
そこまでは保障してくれません。


そうなると先生に治療してもらったら
「いきなり他の今まで感じたこともない部分が痛くて仕方がなくなった」
といわれることが出てくる。
保険で決められた治療日数が切れそうなときなどにその状態となると深刻。
患者様は精神的にも追い詰められる。


・・・・・。


そのような状況になられるのが、
本当におつらいようすでした。


どうにか、がんばってほしい。
そうせつに祈っております。