施術の情報戦

腎臓の上に副腎という器官がある。


アレルギー疾患を解説するときに、
副腎皮質ホルモンが過不足に問題がると説明されるときがあると思います。


この副腎皮質ホルモンがでているかどうかをチェックする方法があります。
ただ一般の方には難しいので参考までに紹介するにとどめます。



出典はオステオパシー系の本「チャップマン反射」のP94.
「副腎」からです。

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「腹側」へその両脇約2.5cmかつへその上5-6.4cm。
「背側」両側の副腎に以上がある場合は、
胸椎11および胸椎12の両側の横突起間際、
横突起先端と棘突起の中間、
一方の副腎だけが異常なときは同側の横突起間際のみ。


上記の位置に神経節状のしこりがあるときは、
同側の副腎が鬱結または炎症があるため機能不全に陥っている。
つまり全身の内分泌バランスを保つために
不可欠なホルモンが血中に適切に送り出されていないことを示している。
すると患者は起床時から、
まるで十分な休息をとっていないかのような
極度の疲労や全身の倦怠感を覚える。

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つまりおへその両脇とへその上の上述した特定部分にしこりを見つけたら、
もしかすると副腎になんらかの機能不全があるかもしれないんですよ、
とチャップマン反射の本は解説をしております。


また
副腎は三焦経に関係がある。
そのため三焦経に関連する筋肉に弱化や硬化がみられる。
たとえば以下の筋肉に問題が出ます。
長母指屈筋、内転筋、縫工筋、梨状筋、殿筋(大殿筋・中殿筋)、
恥骨筋、半膜様筋、半腱様筋、ひらめ筋、腓腹筋


また
副腎の脊椎分節で考えて胸椎10と腰椎1、他に胸椎9と胸椎2の関係など。。。


副腎ひとつみてとるだけでも他にも多くの知識を使わねばなりません。
そのうちのどの方法で対応できるかを選択するわけですから、
選択枝は少ないより多くあったほうがより適切なものを選べるのです。


ただ私どもは診断等は医師ではないためできません。
特定臓器に問題があるからという言い方はいたしません。
法律上してはいけないんです。


そうせずとも私が本からえた知識を利用して、
黙っていてもつまりを流してしまえばいいなどと対応できればいいわけです。


「最近ちょっと疲労感が少なくなってきた」
などのような自分の体がよくなっていくときは本人は気づきません。
不快になれば痛みや張りや息苦しさで苦痛という警報機がなります。
だけど体の不都合な点がよくなるときは警報機はなりやむだけです。


そういう変化がみてとれるときはとても幸せに感じます。


施術ではささっと解いているようにみられるときも、
脳裏では手持ちの情報で状況を読みながら進めます。