足の親指を地面につけるか持ち上げるか

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【ボディワイズ業務お知らせ】:本日、6月予約受付表を更新いたしました。

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体の使い方の妙。


自然体で立ってもらう。
軽く足を前後に開いて、
自分がボクサーにでもなったつもりで、
『ビシュッ』と前方にストレートパンチを打ち込む。


そのとき多くの方は足の親指は地面についているでしょう。
しっかり地面をつかんでいます。


では今度は足の親指を足の人差し指の上に乗せる感じにして持ち上げます。
他の足の指はしっかりと地面につけるようにします。
そして先ほどと同じようにボクサーになったつもりでパンチを打ち込む。


これは外反母趾や足の指が持ち上がりおろせない方は難しいことですが、
足指や足裏の形状が整い身体のアライメントが自然な方ならば
足の親指を地面につけるか持ち上げるかで変化がおきたことに気づくはず。


ちなみに私の感覚では、
パンチを出したときの腕の橈骨と尺骨の間の筋肉の様子が異なります。


足の親指を持ち上げたときは橈骨と尺骨の間の筋肉は一切力みがない。
パンチが出たときには自然に背中の筋肉が働き強くすばやい動きです。
意識的にもっと力みを抜くと筋肉が自然に螺旋の動きをなぞり、
衝撃浸透力がはるかに増します。


足の親指を地面に食い込ませるように置いたときは強い緊張がある。
緊張するために気持ちは速く強く打とうとしているのに、
遅く非力な表面的な打になります。


このような差はなにからでるのでしょうか。


実はいくつもの理由があるのですが、
その中の簡単なものを考えてみます。


足の親指を地面につけたときに脚の腓骨と頚骨の間にある前脛骨筋が力む。
するとこの前脛骨筋の力みに自然に呼応するのが腕の尺骨と橈骨の間の筋。
つまり足の前脛骨筋を力ませれば腕の動きが悪くなるのが自然なのです。


足の親指に力が入ると細いつま先の骨が
足首の下のかかとの骨(踵骨)と分離した動きをします。
これはちょっとみでは構造力学でいうピン接合。
非常にぐらつきやすく地面との接合力が弱い状態。
親指を持ち上げてかかとに力みなく頚骨が乗るとき、
地面に垂直に立つ感覚が冴えてきて、
構造力学でいう剛接合の強さです。


ちょっとしたことで工夫次第で体が活きて来ます。
その一例が足の親指を地面につけるか持ち上げるかでしょうか。


そのような身体操縦法はあまり書籍などに書かれていません。
そのため興味がある人は自分で研究して見つけるという感じ。
本に書かれていることを学ぶのもいいですが、
本に書かれていないことを工夫し発見するほうが喜びは深い。
そういうものですね。

                                                                                                      • -

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体の使い方の妙。


自然体で立ってもらう。
軽く足を前後に開いて、
自分がボクサーにでもなったつもりで、
『ビシュッ』と前方にストレートパンチを打ち込む。


そのとき多くの方は足の親指は地面についているでしょう。
しっかり地面をつかんでいます。


では今度は足の親指を足の人差し指の上に乗せる感じにして持ち上げます。
他の足の指はしっかりと地面につけるようにします。
そして先ほどと同じようにボクサーになったつもりでパンチを打ち込む。


これは外反母趾や足の指が持ち上がりおろせない方は難しいことですが、
足指や足裏の形状が整い身体のアライメントが自然な方ならば
足の親指を地面につけるか持ち上げるかで変化がおきたことに気づくはず。


ちなみに私の感覚では、
パンチを出したときの腕の橈骨と尺骨の間の筋肉の様子が異なります。


足の親指を持ち上げたときは橈骨と尺骨の間の筋肉は一切力みがない。
パンチが出たときには自然に背中の筋肉が働き強くすばやい動きです。
意識的にもっと力みを抜くと筋肉が自然に螺旋の動きをなぞり、
衝撃浸透力がはるかに増します。


足の親指を地面に食い込ませるように置いたときは強い緊張がある。
緊張するために気持ちは速く強く打とうとしているのに、
遅く非力な表面的な打になります。


このような差はなにからでるのでしょうか。


実はいくつもの理由があるのですが、
その中の簡単なものを考えてみます。


足の親指を地面につけたときに脚の腓骨と頚骨の間にある前脛骨筋が力む。
するとこの前脛骨筋の力みに自然に呼応するのが腕の尺骨と橈骨の間の筋。
つまり足の前脛骨筋を力ませれば腕の動きが悪くなるのが自然なのです。


足の親指に力が入ると細いつま先の骨が
足首の下のかかとの骨(踵骨)と分離した動きをします。
これはちょっとみでは構造力学でいうピン接合。
非常にぐらつきやすく地面との接合力が弱い状態。
親指を持ち上げてかかとに力みなく頚骨が乗るとき、
地面に垂直に立つ感覚が冴えてきて、
構造力学でいう剛接合の強さです。


ちょっとしたことで工夫次第で体が活きて来ます。
その一例が足の親指を地面につけるか持ち上げるかでしょうか。


そのような身体操縦法はあまり書籍などに書かれていません。
そのため興味がある人は自分で研究して見つけるという感じ。
本に書かれていることを学ぶのもいいですが、
本に書かれていないことを工夫し発見するほうが喜びは深い。
そういうものですね。