経絡の流れと運動操作


経絡は目に見ることはできません。
肉体の組織的に分化している神経組織とはことなる異色の存在。
ですが昔から鍼灸師により『経絡』は治療に利用されました。
経絡線に沿う形で体じゅうに存在すし、
容易に測定できる電気の通路があります。


経絡をチェックするには
良導絡とかノイロメーターといわれる専門の機器がある。
たとえば(http://www.neurom.net/product_ryoudou.html)の
商品解説サイトなどをみるとハンディなものから本格専門機器まで
様々なものがあるんですよね。
このような機器を利用して身体の中を通る経絡という自律神経に
深く関係する筋膜を通る通電が正常に流れているかどうかが計測できます。


古代中国から気功や導引術などの身体の気をめぐらす方法の多くは、
経絡に流れる電気が過不足がないようバランスをとることに注視しました。


身体を動かせば代謝が向上して元気になる。
呼吸器や循環器の代謝向上などが期待できる。
だが動きの方法によっては身体の中を通る経絡のライン上に
エネルギーのブロックと呼べそうなしこりをこさえてしまう。
またはウィルヘルム・ライヒは感情の抑圧などで、
人はしばしば心臓、骨盤、目、のどその他の身体を通るエネルギーを
せき止めるともいっています。
ライヒは私が知る限りでは「経絡」という言葉を用いていない。
「チャクラ」とも明言していませんが、
それに類似した部分のエネルギーの流れがブロックされてバランスを
崩すことでなんらかの病気が生じるといっていました。


つまり感情の抑圧で身体の各部にブロックを作ることがあると。
でも同様に過剰な運動負担や関節や筋肉の誤用でもブロックはできるんです。


身体の各臓器の機能を快適に保ちたいならば経絡の陰陽のバランスが
絶妙な状態をキープしておきたいところです。


私ならば一日のワークをして身体がボロボロになる状態では、
すべての経絡が虚脱様相を呈してしまうこともあります。
極度に神経を使いますし持ち合わせの少ない体力に火をつけて
長時間燃やし続けるのですから。
経絡が虚脱様相で休んでいてもなかなか体力は回復しません。
疲れすぎると眠りだって浅くなります。
そのことを体験上理解していますから、
経絡のブロックがあればそれを取り除こうとします。


手の脈診を行いブロックしている経絡を見つけて、
それに該当する経筋の筋肉部分を緩めたり緊張させることで、
経絡のブロックをはずしていくのです。


そうしていくことでどうにかこうにか身体を持たせることができます。


またできるだけワークのときに経絡にブロックを造らない動きを
心がけるようにしてブロック作成の源を断つようにしています。
この心がけがなければすぐに入院騒動になると思います。
日に日にワークの内容がお客様の身体が解けるようにするのを
最優先と考えて過酷さも受け入れる気持ちで今は取り組んでいるためです。
経絡の調子を見なければ私は腎経がブロックされやすいため、
そこから毒が体内に回るがごとく影響が出てくるでしょうね。


ですが少し経絡についての勉強をし、
経絡体操やら気功やらいくつかの経絡を回復させる運動をするおかげで、
ぎりぎり持たせることができています。



なんらかの運動をなさっておられる方や
これからがんばろうと考えておられる方々は、
特定の筋肉だけに負担を強いたりして筋肉を傷つければ
その筋肉に関連した経絡の全体が機能低下する場合があります。
そのようなこともあるようだと理解してみてもいいでしょう。
この経絡のダメージは専門家でなければ見つけにくいために、
影を潜めてひたひたと迫り来る自律神経系のダメージのよう。
身体のよいメンテナンスとしてはここの点は見過ごせません。


そのためできれば経絡のストレッチを意念する気功法などを
ハードな運動をした後に収束運動として取り入れるといい。
他にもいろいろと経絡のダメージを改善する方法もあります。
それらを学び実践すると激しく動いた後でも交感神経の興奮が鎮まりがよく、
リラックスして休息を取れる副交感神経にすばやく移行できるでしょう。


また「経絡にブロックを造らない動き」を研究すると
新たなムーブメントアプローチになるかもしれません。
経絡にブロックを造らない動きが実践されている人の筋肉は、
特徴として高齢になってもモチモチッとした筋肉のままです。