地道に研究し続けた胸郭リセット法


胸郭とは脊柱(胸椎)、肋骨及び胸骨の3者で構成され、
それらによって囲まれた腔即ち胸郭の内腔を胸腔という。


左右の胸郭がシンメトリーになっているかどうかは大切。
胸郭の中には心臓や肺などの動きの激しい大切な臓器が収めてある。
胸郭が十分に柔軟性ある筋肉や腱などの組織で構成された人ならば
きれいに左右対称となる。


だが呼吸器疾患やアレルギー性疾患やその他胸腔部の問題傾向があれば、
この左右対称性は打ち破られることとなる。


たとえば普段使いの腕が右利きで使用頻度や運動負荷が強いなら、
右背部の胸郭が隆起してしまう人がでてこられるようです。
肋骨部分が骨格的に後方へ隆起してしまい、
その隆起は容易には動きが取れない状態だ。
胸郭が拡大縮小を繰り返して肺がふいご状に広がったり狭まりして
呼吸をスムースにすることができる。
だが右背部胸郭隆起のまま右側肋骨の可動が制限されると、
肺呼吸の質が可動制限の量に比例して上下してしまう。


これがなかなかの問題です。
肺呼吸の機能低下は肺の近くに位置する脾臓の機能低下にもつながるから。
脾臓が体全身に免疫細胞を送り出す。
だがその機能が制限されてしまう。


そうなると単純に呼吸がしづらいというのみの問題ではおさまらなくなる。
この胸郭関連の硬化した筋膜がリリースできるかどうかは重要な課題です。


ただ胸郭周りの筋肉は解き方によってはとても強い痛みが出るでしょう。
特に脇下や前面部分の胸郭は強い痛みがでやすい。


施術者によっては痛みを感じないほどに解くことという考えもある。
その場合は深部まで筋膜の癒着がはがされず残されてしまうこともある。
だが解き方によっては痛みがでるが大幅にリリースが可能な方法もある。
この大幅にリリースできる方法は結局またしても
テキストに載っていない方法です。
ここ数ヶ月前くらいに原型ができ、
今はそれを磨いているしだいです。


当初はスタンダードに教科書に載っている方法を学び試行錯誤していたが、
私が期待するほどまではどうやっても解けなかった。
これはずっと前から研究し続けていたのですが、
肋骨や肋軟骨、鎖骨などの実に骨折事故の多い
大変に危険な場所ですから。
危険を避けて解く方法の模索は時間が必要でした。


私のするその方法は簡単そうにみえるはずです。
ですがその裏に大きな発想の転換がありまして。
ここを発見できるまで連夜の徹夜で苦労しました。


詳細な説明は省略させていただきますが、
「人体の捉え方」を今までのものから
大幅に変えられたことで気づくことがあり、
そのおかげで見つけられたようなものです。


友達の施術者にも『鈴木君、化けたね』といわれうれしい反面、
その友達の鋭い観察眼に驚かされました。
外形上は私がやっている施術技術は以前と同じように見えるはずなのに。^−^;