地球につく両足裏の置き場を考える


東京タワーもエッフェル塔も地面から垂直に立っています。
斜めになっているのはピサの斜塔くらいのものです。
斜塔では倒れやすい。
だから斜塔に登れる人数は制限されていますよね。
垂直に立っていたほうが強いんです。


東京タワーが地面と接しているところはどうやって決められたのだろうか?
朝鮮戦争休戦によりアメリカから大量の戦車を買わされた日本。
大量の良質な鉄鋼を手に入れました。
戦後復興期の日本がその鉄鋼の使い道に選んだのは、
世界に誇るタワーを造ろうと考えました。


東京タワーが建てられた芝丸山はいくつもの建設候補地のなかのひとつです。


朝鮮戦争で使用された死の兵器が
芝丸山の古墳群という死者の眠る場に作られた。
東京タワーから増上寺側を見ると一面の墓地です。


東京タワーはそんな因縁深い地に鉄骨を組んで建てられました。


・・・・・と、余談はここまでにして。^−^;



東京タワーは332.6メートル。
4本の足で支えられています。


足の置く場所は精密かつ正確に構造計算をして決められました。
そのおかげで設計上は最上部で風速100メートル、
下部で風速80メートルに耐え、
また関東大震災の2倍クラスの大規模地震でも安全とされている。


4本の足を置く場所がいい加減ならタワー頂上は斜めになるかもしれない。
そうなれば上記の安全性能は奈落のそこに叩き落されるだろう。
斜めに傾斜する落下方向へのゆれに極端に弱くなからです。
そのようないい加減な足の設置はしないはずです。



ならば人間が立つときも東京タワーを建てるのと同じ慎重さで
2本の足裏が地面に設置する場を選べばよいはずです。


自分では立つときにどこに足を置こうかなどあまり考えません。
それはほぼ自動的に足を地に付けているためです。


多くの場合観察できるのが、
利き足側の足がちょっと前に行き過ぎたり。
逆八の字に開く足部の左右の角度が不揃いであったり。
ちぐはぐです。


東京タワーよりももっと足の数が少ない人間ですから
東京タワーよりももっと立つのが難しくなっています。


だから足裏の位置が左右ちぐはぐであれば、
絶対に人体というタワーは構造上弱くなる。


残念ながら体のなかのゆがみが大きければ、
多少の改善は感じられても足裏はちぐはぐにならざるをえません。
両足裏の置き場を考えるなどの技巧を凝らすだけではそれは補いきれません。


ただしすでに体のなかのゆがみが改善されているなら、
足裏を左右ちぐはぐに置くのは単純な悪癖でしかない。
悪癖はなくなるまで悪さを継続してしまいます。
悪癖を取り去る強い注意力を持って
足裏の地面との設置場を選ぶこと。
足のステップを機能的に体を支えられる位置に置くことです。


わずか数センチや数ミリ単位で足の置く位置を改善するだけで、
美しいタワーが聳え立つ大きな変化を感じる人さえいるのです。


そのときは左右脚部の内転筋の偏りがない自然な力感が得られるでしょう。
腰が自然に立つ。
そして腹の底にすっ〜と息が流れ込み気持ちがいい。
骨盤や脊椎のねじれ崩れることが軽減しているのに気づくはず。


ある程度、体ができてきたらそのようなことも考えてみてください。