撤退条件を決めておくこと


当たり前のことをいいます。
施術者は万全ではありません。


つねに進化し続けているということは、
裏を返せば未熟さを含んでいるのです。


自分の今の力でかけ離れた難問であれば
トラブルを未然に防ぐため撤退をします。
それは施術面と対人面などにわかれます。


施術方法についてでしたら、
専門書を片っ端からあたり友達の施術者の知恵を借りれば、
ある程度のアプローチ法のとっかかりはつかめるものです。
だからこの点で撤退をすることは
忌避事項に直接かかわらなければ
責任を持ち対応していくものです。


他多く施術者がいるなかで選んでいただき依頼していただけたのです!
感謝してベストを尽くすのは当然でしょう。


深層まで癒着をゆるめていき
『筋肉疲労が病気の原因だった』というレベルまで達したいなら、
毎度のように相応の試行錯誤がついてきます。
ですが経験智がその試行錯誤のレベルを上げ、
解答速度を速めてくれるようになるでしょう。
そうやってひとところにとどまらず先に進む。
その繰り返しを続けることだと思います。


だが施術をして骨折の危険や症状悪化が予測危惧されるなど、
悪い結果が予測されるときは忌避事項にあたります。


こちらでできるところはこの点の改善のみですという、
お客様の期待を下回ることを当初にお伝えいたします。
自信のない人の施術などうけたくないとなりますため
実質的にはこれが『撤退宣言』になるのです。


幸運にも自然治癒力が刺激されご自身の力で
私が想像していない改善をしめされることも、
かつて経験したことがあったとしても、です。


施術とは再現性があります。


たまたまこうなった」というのはだめです。
「原因をみつけられれば対処できる」ものです。
原因がわかり対処法を練り施術に落とし込みます。
そのような『原因と対処と結果』を押さえているから、
何をすればどうなるか判断できワークができるのです。
そのような引き出しをいくつももってますから、
興味がある人は話を聞いてみるといいでしょう。
各先生ごとの意見や考えがぞろぞろ出てきます。


ただ現状の自分の力を客観視できるからこそ、
撤退せざるをえないという判断もでてきます。
理解するが故に未熟な部分を知り、
今後の研究課題としているのです。


私には「ここまではできるがこれ以上は今の私には難しい」と
明言なされる先生のほうが凄みがあるような気がします。