横隔膜を動かす意識を使わない腹式呼吸

腹式呼吸をするとき、
横隔膜を上下動させます。


横隔膜を意識の力で制御できない筋肉群。
他の意識的に動かせる部分を利用して横隔膜を動かせばいい。


腹式呼吸をするときには、
腹腔を囲む上端が横隔膜、
後方中端が大腰筋等、
下端が骨盤隔膜。


腹式呼吸をするとき。
横隔膜を意識的に動かしづらい。
ならば後方中端の大腰筋を動かしたり下端の骨盤隔膜を動かせばいい。


腰椎全体を腰椎2番あたりを最大として少し後出させたり前出させる。
ここを腹部側でみればへその部分でしょう。
腰椎でコントロールしたほうが私の体感覚ではぴったりきますが、
通常はへその部分のほうが動かす感覚をつかみやすいと思います。
へその部分を前に膨らませたり内臓側に圧縮したりして制御する。
腰椎をコントロールするには腰背部の弛緩を適える筋肉が柔軟で
腰椎椎間板が狭窄されていてはここの動きは感じ取りにくいです。
腰椎を常日頃からニュートラルに立てて緩めることができないと
腰椎をどこまで前後に出させればいいか感覚的に判断できません。


こんどは下端の骨盤隔膜ですが、
骨盤隔膜には排泄物を中に溜めて必要なとき
そとに出すための締め付ける筋肉があります。
トイレでおしっこをするときに尿道括約筋を緩めます。
意思の力で、ですよね。
他にも骨盤隔膜部分にいくつか括約筋がありますが、
それらも意思の力である程度コントロールできます。
各括約筋を収縮させて内臓側へ圧縮させたり、
各括約筋を弛緩させて腹腔を広げたり。


息を吸うときには腹腔内をボリュームをだしたい。
へそ部分は前に膨らませる。
だがその陰では腰椎が後出するのが先行して起こす。
へそ部分を膨らませようとするときに腰が前に反ってはダメです。^-^;
骨盤隔膜にある尿道や肛門などの括約筋は緩めましょう。
そして腹腔下部が下へと広がる感覚を感じ取りましょう。
そして腹腔中部が腰側に膨らみそれから腹側も膨らみだすのを感じましょう。


息を吐くときは腹腔内を小さくしたいわけです。
へそ部分は内臓側へ圧縮して縮めましょう。
腰椎はほんの少しだけ前に反ります。
反りすぎは元も子もなくなりますよ。
骨盤隔膜は各括約筋を収縮させて内臓側へ縮め引き上げる感じに。


お気づきと思いますが
横隔膜をどのように制御しましょうとは書きませんでした。
実はこの腰椎部分と骨盤隔膜の制御が正しくできていれば、
横隔膜は自動的というか反射的に動くように設定されてる。
そのため横隔膜を意図的に動かす指示は不要なのです。
横隔膜を意図的に動かせばみぞおちラインより上に重心が移動します。
体が落ち着かない物理的な不安定状態となります。
つまり身体がちょっとしたことで倒れやすいため
筋肉に不用意な力みを作り出して耐え続けます。
この様子が継続すると深い虚脱感に襲われます。


横隔膜を意識させて動かすエクササイズは、
横隔膜の可動域量を測ったり横隔膜の呼吸での作動の様子を確認する、
そのときぐらいに留めたほうがいいと思います。