一次性仙骨呼吸について


骨盤には呼吸をするときに起こる運動があります。


骨盤と呼吸の関係性をみてみると、
●息を『吸う』ときに仙骨尖は『前方』に動きます。
●息を『吐く』ときに仙骨尖は『後方』に動きます。


この運動は呼吸のときの頭蓋骨の動きに同調。


頭蓋と骨盤はロベットブラザーという脊椎の動きの決まりがあり、
後頭骨と仙骨、蝶形骨と尾骨、側頭骨と腸骨が同方向へと動くと
呼吸を妨げることのない自然なムーブメントができるようになる。


で、この骨盤と呼吸の動きが同期しない状態になると
『一次性仙骨呼吸障害』というような呼び名をつけたりする。
状態としてはハムストリング筋に力が入らなくなり
補完として脱力すると楽に動けるはずの腰方形筋あたりに力みが入る。
そうすると重心が体の後面の腰側に移動してしまい
脊椎のロールダウン・ロールアップがスムースな前傾はできない。


それが呼吸と骨盤の動きが整いだし、
息を吸うときに仙骨突端が前に移動し、
息を吐くときに仙骨突端が後に移動しだすよう
コントロールできるようになると、
『一次性仙骨呼吸障害』が解消された状態です。


しなやかに脊椎のムーブメントができるように。


気をつけて自身のそのムーブメントのようすを観察してみてくださいね。